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2016年02月06日17:23

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徒然読書日記16-8《且坐喫茶/いしいしんじ》

<strong>《且坐喫茶/いしいしんじ》</strong>
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http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin
先日、茶道の世界を描いた森下典子さんのエッセイ『日日是好日』を読んで衝撃を受けました。俄然お茶に対する興味が高まり、続いて本書を手に取りました。
いしいしんじさんのイメージと茶道って、はじめはシックリ繋がらなかったのですが、読み進むうちに少しだけわかったような気がしました。著者は茶道の中に死生観を見ておられるようです。お茶によって、時間と空間を行き来し、森羅万象、壮大な宇宙と繋がり交わることで、死を通して見た生きる形がそこにあると感じられたのではないでしょうか?氏の小説にもそのようなものを、そこはかとなく感じとることができます。
お茶を通して語られるいしいさんの体験には、この世に生まれ、生きていることの意味のようなものを垣間見ることができます。けれど、それでもやっぱりわからない。お茶そのものがわからないとおっしゃっています。いしいさんのついた先生は、わからないからいいともおっしゃいました。そうですね。わかってしまっては、面白くありませんものねぇ。
技に磨きをかけると術になり、術をさらに極めると法となり、法に精神性が加わると道になると、何かで読んだ覚えがあります。中国から伝わったお茶が、日本人独特の死生観、美意識によって、ここまで研ぎ澄まされたものになるなんて・・・茶の湯の世界って深く壮大なものなのですねぇ。いつか習ってみたいものです。


べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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