２か月遅れで、やっとＭ−１グランプリ2015が見られました。
改めて、トレンディエンジェルおめでとう！
皆、面白かったですよ。そして、メイプル超合金が、本当にしっかりやっていて安心した。Ｍ−１当日、私は、ディズニーランドにおり、ディズニーの地から、「メイプル超合金大丈夫かな？」と思っていたのですが、なんら心配するコトはなかったようです。最後に、カズレーザー氏がネタで、思いっきり噛んだのもご愛嬌（笑）。楽しそうにやっていました。良かった。
今回も、結構私の好きな芸人が残っていた。なので、誰が優勝しても良かったのですが、敗者復活から、駆け上がってきたトレエンが優勝になったんだなぁ。
とろサーモン、悔しかったでしょうね。敗者復活戦の２位だったんですね。優勝は出来なかったかもですが、とろサーモンが上がって来て、場内をかき回しても面白かったと思います。敗れた時、とろサーモンの久保田氏が、本気の悔しそうな顔をしていた。
毎度毎度書きますが。
私は、表現モノに順位を付けるのを、あまり良しとしません。絵にしろ、小説にしろ、映画にしろ、そしてお笑いにしろ、表現モノは、本人（見る側）の趣味嗜好が多分に反映されるので、順位を付けるコトにあまり意味はないだろう・・と思うからです。
世の中、東野圭吾氏の小説や、池井戸潤氏の小説が人気ですが、私のように赤江瀑や、中井英夫の幻想文学を好む人間もいる。それだけのコトです。
じゃあ、大会の意味は何か？と言われれば、芸人本来の職業であるネタが、ゴールデンタイムという良い枠で出来、それを、沢山の人に見てもらえる機会である・・・というコト。
それによって、彼らの知名度が上がり、ライブに足を運ぶ人が増えれば嬉しいし、ＴＶに沢山出られるようになって、それで、糊口がしのげるようになれば、それは嬉しいし。
彼らが、彼らが思う“芸人”という形で、ご飯が食べられるようになれれば１番良いですから。
たまたま今回はトレエンが優勝で、トレエンは、もう、沢山ＴＶに出てる有名芸人ではあったけれど、メイプル超合金なんて、Ｍ−１前は、あまり一般には知られていませんでしたからね。でも、Ｍ−１後は、結構ＴＶで見るようになった。良くも悪くも、ＴＶの力ってスゲエ・・と思いますよ。
サックリ感想。
メイプル超合金。彼らには、どうしたって、私は特別な思い入れが出来ます。だって、カズレーザー氏が、毎月行ってるライブ“ペイジワン”のお手伝い人なんですもの。捥ぎりをしたり、客入れしたり。
私が若手芸人ストリートと呼んでる、あの、西武新宿駅の通り。あそこで、ライブ友達といたら、カズレーザー氏が前から歩いて来てね（おそらくライブ帰り）。普段から、あの恰好だから、目立つんだ（笑）。「あ、カズレーザーさんだ〜。ライブの帰りですか？今、ペイジワンだったんですよ。」と言ったら、「お客さん入ってましたか？」とか、「ゲストは誰でしたか？」とか訊いてきて、最後、「これからも、ペイジ兄さんを宜しくお願いしますね。」と満面の笑みで言っていたのが忘れられない。
そんな良い人なんだけど、漫才になると、とたんに「あ、この人、ガチでヤバい奴だは。」ってなるのは何でだろう？（笑） 安藤なっちゃん、良く、この人とコンビ組んだな・・と思わせる、あのヤバイ奴感は何なのだろう？(^_^;)
「話が通じる奴が、こんな恰好をしてるわけがない。」というカズレーザー氏の台詞で、笑い死に。そして、「町でみかけた、変なオジサンに、まさか自分がなるとは！」で、畳みかけるし。
彼らは、カウンターパンチだと思うんですよ。正統派ではなく、カウンターから叩きのめす漫才。なので、トップだと、不利なのかも知れない。５番目辺りに見たら、もっと、点数が入っていたかも。でも、あの緊張の空気を一変させたのは、彼らの功績で、きっと彼らじゃないと無理だったと思う。
だって、イキナリ、カウンター出て来ちゃうんだから、トップで。
これからもっと売れると良い。
馬鹿よ貴方は
Ｍ−１前のペイジワンで、ファラオ氏が「１番目がメイプル超合金で、２番目が僕らなんですよ。今回のＭ−１、実質３組目から始まるんじゃないかって思うんです。」と言っていた（笑）。そして、まさに、それと同じコトを審査員に言われていた（笑）。「Ｍ−１って・・・こんなでしたっけ？」と礼二氏（かな？）が言っていて笑う。
カウンターの次は、隠し玉で殴るみたいな漫才師が出て来た。
私は、好きなのですがね、馬鹿よ貴方は。終盤「大丈夫ですよ。」でずっと、もたせていたのは彼らだからだ。通常怖くてあんなの出来ない！(^_^;) 彼らしか出来ないコト。冒頭の脳みその下りから凄いと思う。新道氏「違いますよ。今日のネタ、おにぎり屋さんですから。」脳みそからおにぎり屋。もう、意味が分からない。彼らももっと売れて良いはずだが、使い方が分からないよな(^_^;)。
スーパーマラドーナ
やっと、普通の漫才師が出て来た！と思ったら、徳井氏に「最近の若手は、皆、心に闇を抱えているんですか？」と言われる。田中氏のガチでちょっと気持ち悪い感じがなんか好きなんだ。以前ライブで聞いた、『田中のダメっぷり』が本気で凄かったコトも思い出す。芸人が嫌になって、２回逃げたんだっけ？
ところで、ネタの彼は、パンツを被ったままカレー（かな？）を食べていたんでしょうか？食べにくかったろうに。あと、「奥歯にウンコつく。」のツッコミがちゃんと後半使われる伏線も綺麗でした。でも、カウンター２発目の後だとやりにくかったんじゃないかなぁ？
和牛
捻くれ者の水田氏の捻くれまくった理論・・・なのだが、妙に納得しません？花嫁が結婚式抜け出すって、確かに自分勝手よな。ウエディングドレス着ながら「でも、結婚式当日抜け出すんだケド・・って思ってたんかい！」って、本当にそう思うよ。あと、あれ、抜け出した後、もし、また戻るコトになったらどうするんだろう？と私が思っていたコトに、回答をくれました！結論「すっごく戻りにくい！」（笑） もう１度結婚式をあげても、「誓いますか？・・・ほんとに？」になる。本当だよ。
銀シャリ
正統派！正統派のしゃべくり漫才。まだ若手のはずが、どうもベテラン臭がするあたり、なすなかにしと同類項かも。私は１本目の方が好きだったかな。全部、しょうゆに拘って結びつける。礼二氏は「ネタ的には良くあるネタ」と結構辛口コメントだったけれど、パターンは色々出していたと思う。安心して見ていられるのも有難い。
ハライチ
サイコパス誘拐犯。あまりウケてなかったけど、岩井氏がちょっとうわすべりしていたのは緊張していたからかな？台詞の甘噛みが妙に気になったんだけど。でも、良い生活をさせて帰れなくする・・・って言う手は面白いと思った。「マッサージをされながら、最新のゲームをしている。」で笑ったよ。
ジャルジャル
母がＭ−１を見ていて、「誰が１番面白かった？」と訊いたら、「ジャンジャン」って答えたのだが、おそらくそれはジャルジャルだ。てか、母、ジャルジャルが好きなの？！えぇぇぇ〜！！ジャルジャル決して分かりやすいネタではなかったもんなぁ。
言葉の可笑しさや、漫才としての形式をイジって笑いに変えるネタ。今田氏も言っていたが、コレ、台詞１個、リズム１つくずしたらアウトなネタです。後藤氏も言っていたが「相手キッカケ」で自分が動くネタだからね。
ひょっとすると、２本目は違う形にした方が良かったのかも知れない。「あ、さっきと同じパターンだ。」って審査員には思われたかな？でも、彼ら、以前は、メタ漫才みたいな感じの物が多かったけれど、そして、コレもある意味メタ漫才なのかも知れないけれど、“漫才”という形になってきて、私はとっても楽しいです。ちょっと、くりぃむしちゅー（海砂利水魚）がやっていた実験漫才を思わせた。
途中「もうええは！」や、「いいかげんにせい！」というオチ台詞を挟むのが好きだった。あれがあると漫才が終わりという合図になる。それを逆手にとったもの。面白い。
タイムマシーン３号
応援してたんだケドなぁ。４位だった・・・。彼ら１番悔しいでしょうね。敗者復活のトレエンを見るまでは、彼ら３位に入っていたんだもん。
面白かったよ。何でも太らす言葉の魔法。言葉ネタの綺麗な作りのネタだ。途中、ガリガリ魔法も出て来る。ジブリで全部太らしていたのが可笑しかったな。あと、肉を撒く。その後、肉を拾う（笑）。
もう少し、点数入っても良かったと思うんだケド、綺麗すぎてひっかかりがなかったのかな？
関氏の最後のコメント「ハゲときゃ良かったー！」に笑いました。でも、悔しかったよな・・・。
トレンディエンジェル
優勝した後の、斎藤氏の「来てからの30分間の記憶がありません。」に笑いながら、そうだろうなぁ〜・・と(^_^;)。今まで、距離があってのタクシー移動だったけど、今回、徒歩で来て、すぐやるのね。あれ、大変だな。
トレエン、面白かったですよ。ただただ楽しい漫才。そして、思う存分のハゲイジリ。
今回、皆ホントに面白かったです。もう、決勝進出まで来るコンビは、技術的には同じなんですよね。だから、後は、審査員の好みになる。
ちょっと悲しかったのは、審査員席に、アンタッチャブルがいないコト。解散はしていないが、実質現在、彼らコンビで活動してないですからね。それがちょっと心にこう・・刺さる。審査員もダメなの？って思った。審査員で、山崎氏を出しても良かったんじゃ・・とは思う。まぁ、大人の事情もあるから、諸々無理なのだろうけれど。でも、彼らがいないので、奇数にはなるのか。
漫才師は、サンパチマイクの前に立った時が１番恰好良いです。
私は、サンパチの前に立った漫才師が「さぁ、これから漫才を始めるぞ」と闘志を燃やして、客席を見るあの瞬間が好きです。ゾクっとくる。
あの瞬間は、漫才好きには、何物にも代えがたい至福の瞬間なんですよ。
『M-1グランプリ2015』トレンディエンジェルが11代目王者に 敗者復活から頂点へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=3747038
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