<strong>《不思議な羅針盤／梨木香歩》</strong>
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin
日常を綴ったエッセイというのは、書き手によって随分と目のつけどころが変わるものです。特に小説家の書くエッセイは、作家の経験や暮らしぶり、考え方などがわかって、創作の秘密に触れたようなお得感があります。
梨木さんの小説もたくさん読ませていただいておりますので、このお人柄からあのような作品が生まれるのだなぁと興味津々でした。子供時代を振り返り、幼少時代に書かれた小説のことに触れておられましたが、人は誰しも、大人になっても、基本的な部分は子供の頃と、たいして変わらないんじゃないかなと思いました。
植物のこと、動物のこと、鳥たちのこと、自然のこと、世の中のこと、人間のこと、いろんな事柄について、美しく、心地良い面だけでなく、ときには胸をチクリと刺すようなことにも触れられていますが、それが後味の悪さに繋がらないのは、著者の温かくやわらかい眼差しのせいなのでしょうネ。
世間ではいろんなことが日々起こるけど、それでも世の中捨てたもんじゃないぞと思わせてくれる、そんな羅針盤があれば良いですネ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
ログインしてコメントを確認・投稿する