テレビを見れば。。。。part0052

　１６日の台湾総統選で民進党の蔡英文候補がほぼダブルスコアで完勝をした。これで去年末にシンガポールの仲介で行われた「第三次国共合作」に歯止めがかかった。まずは祝着。議会選挙でも２／３を伺う大勝を博したそうだから台湾人たちもよっぽどあせったんだね。そりゃそうだ、香港のあの壮絶な「没落」見せ付けられたら誰だってそうなる。今までが鈍すぎたんだよ。香港は今や「嘗て香港のおまけといわれた深釧」のおまけに落ちぶれている。いまだ有効なはずの５０年間の「自由擁護制度の現状維持」の約束は完全に反故にされ、今や話題にさえならない。香港の没落は誰が見ても「未来の台湾」の姿だ。中共も馬鹿だね。香港締め上げるたびに民進党の支持が跳ね上がるのは当然じゃないか。民進党の本拠地台南から香港まで５００キロしかない、東京・大阪間の距離で目と鼻の先だ。しかも、両方に住んでいる客家のネットワークから実態もろバレ。選挙制度はつぶされる、デモは規制される、言論は抑圧される、金融・通貨取引は規制される、人の往来も規制される、投資・観光も激減、景気も悪くなり、最近では自由主義な書籍を販売する本屋の店長さんたちが警察に次々と逮捕じゃなくて「拉致」される事件が連発してる(報道では５７人、驚愕)。ぞーーーーーー。まじかい！国民党の
洪秀柱候補が


「最終的には(独裁チャイナとの)統一が必要」


と国民党の本音をポロッともらしてくれたのも大きい。香港のあの惨状見せつけられた挙句にこれじゃ台湾人が激高するの当たり前だよ(-_-;)。あわてて、国民党は洪秀柱を引き摺り下ろし朱立倫に候補者を変更したが台湾人は見逃さなかった。彼らにしてみりゃ命がけの話だからね。少し、民進党史でも調べてごらん。「１００パーセント言論の自由！」を求めて戦った「自由時代事件」や「美麗島事件」はじめ聞くも涙 語るも涙の物語がてんこ盛りだから。ただ、国民党は強い。中国国民党とは台湾に置いて


政党であると同時に財閥なのだ。


無類の資金力を持つ。７０年前の日本敗戦時、日本人を纏めて追放してその企業・資産・家財一式まで強奪してそのまま党会計に組み込んだからね。さすが、蒋介石やることがエグイ。何度選挙に負けても金の心配はしなくて済むわけだ。これが政党としてどれほどの強みかみんなわかるまい。それと、民進党はアメリカ民主党をモデルとして結成された


左派リベラル政党だが国民の政治的要請を考えれば「保守政党」としてふるまわざろう得ない



という、理念的「ねじれ」があいも変わらず台湾に暗い影を投げかけている。簡単に言うと占領者としてやってきた「外省人」とではなく、国民党独裁時代に国民党に加盟した李登輝元総統をはじめとする「国民党系本省人」と「民進党系本省人」とが激しく対立して凄まじい「暗闘」を繰り返している点だろう。両者が合同すれば国民党は「崩壊」し台湾独立は理念的には「完成」する。李元総統と陳水扁前総統との「暗闘」は見てるこっちがゲンナリするぐらい不毛な対立と争いであり、両方の言い分がわかるだけに調べるたびにイライラしたよ(-_-;)。ま、その辺のコアな問題も含めて蔡新総統のお手並み拝見といきますか。とほほ。



おまけにみくしー検索かけてみました。

　「蔡英文」

日記　検索 (89件)ひっと。