ドキドキ!プリキュア35話
アニマックスの再放送が面白かったので、Blu-rayでお気に入りの話を見返したぞ。
滅亡したトランプ王国の、最後の生き残り
王国滅亡の時に行方不明になったアン王女を探して、この異世界である日本にやってきた剣崎真琴=キュアソード。
戦士プリキュアになる為に育てられた孤児であり、マジンガー世界で言うと、剣鉄也の様な「職業戦士」
番組スタート時は、女子中学生と兼業の、ヌルい他のプリキュアと別行動を取り、助けられても「でも、いい気にならないで」など、クールな一匹狼だった彼女も。
ドキドキ!プリキュアのメンバーになってからは「まこぴー」と気の抜けたアダ名で呼ばれ。
異世界育ちゆえの世間知らずさを発揮し、主人公たちと同じ中学に転校してきてからは大ボケぷりを発揮。
ファンに「ぽんこつまこぴー」「ぽこぴー」などの愛称で呼ばれ、「紫キュアは出だしはクールで途中からポンコツ化」というパターンを確立した。
そんな彼女の愛すべき一面が出た好編。
なんとトランプ王国には虫歯という物が存在せず、アイドルとして歯磨きのCMに出ているにも関わらず、生まれて初めて虫歯になった真琴。
歯医者に行くも逃げ出してしまい、また間の悪い事に、その歯医者さんがジコチュー(モンスター)化して…
歯医者の恐怖というのは、子供にとっては、大人と比べ物にならない物だが。
プリキュアの主人公たちは「中学生」と、視聴者の子供たちより、かなり年上なので、歯医者に対して同じリアクションを取らせる訳には行かない。
そこで、「虫歯の無い世界」から来た少女を主役にする事で、視聴者である子供たちと、完全に同じリアクションを取らせた、まさしくコペルニクス的展開の一編。
変身バンクや名乗りバンクなど、「いつものバンク」にも、虫歯ジコチューを怖がる真琴=キュアソードがいないという、「バンク映像を使ったギャグ」が見られるのも、一年間放送するプリキュアならでは。
さらにマニアックな話をするなら…
実はこの時、ドキドキチームには、亜久里ちゃん=キュアエースという追加戦士が加入しており、亜久里は歴代で2人しかいない「小学生プリキュア」なのだ。
ゆえに、この話は亜久里がメインでも成立するし、序盤に「亜久里が虫歯になるのかな?」みたいな軽いミスリードもあるのだが。
クライマックスで、亜久里=キュアエースが喝を入れる事で、真琴=キュアソードは、勇気を振り絞るのだが。
この事が、番組終盤の大きな伏線になっているあたり、ドキプリは本当に侮れない。
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