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2015年12月30日20:49

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<読書メモ> 読んだ本◎、途中で投げ出した本△、全く読めない本×

◎「これが指揮者だ こっそり教えるその秘密」 齋藤純一郎著 音楽之友社 1996年刊
 古本屋で偶々見つけた本。1項目を見開き2ページに収めているので待ち時間などちょっとした暇つぶしに読み。それからかなり時間が経っているので、細かなところは忘れてしまった。
筆者は1977〜1984年にキール歌劇場の指揮者を務めるも帰国し現在フリー。チェルビダッケに師事した後ドイツの歌劇場にいたのに帰国した理由か分からないがキャリアを無にしたようにも思える。指揮者について、指揮者とオーケストラの関係など興味深い内容ばかりであった。タイトルとは関係ないが「音楽大学を大量失業者養成工場」と喝破しているなど読んでいて飽きることがなかった。


◎「輪廻する宇宙 ダークエネルギーに満ちた宇宙の将来」 横山順一著 講談社 2015年刊 <ブルーバックスシリーズ>
「ダークマター」・「ダークエネルギー」って何なんだろうと思っていた時、タイミングよくアマゾンから案内が入ったのでつい買ってしまった。
「ダークマター」・「ダークエネルギー」についてなんであるかという回答は書かれていない(現段階で書ける人はいないかもしれない)。ただ、宇宙論全体が上手くまとめられている。
本書の主題ではないがこの書で初めて知ったことがある。太陽が水素2つがくっついてヘリウムに変換する核融合で大量のエネルギーを作り出していることはよく知られているが、実は太陽の中では水素はプラズマ化しプラスの陽子の状態にある。プラスの陽子とプラス陽子が自然に衝突するには100億度の高温状態である必要があるが太陽は3000万度何桁も低い温度しかない。そんな状態でプラスの陽子とプラス陽子が諸突するのは粒子のトンネル効果によるためだという。稀にしか起きないトンネル効果による核融合のため逆に太陽が長く輝いていられる、その結果地球に人類が生まれることができたらしい。
もう一点、宇宙の将来について、現在の科学ではビッグクランチ(宇宙が収縮し一点に集まる、ビッグバンの逆)は起きず、宇宙は永遠に広がっていき、宇宙の密度がゼロに近づくらしい。これついてはよく理解できないが、やはりここでも量子トンネル効果が関係しているらしい(新しい宇宙は今のうちゅと同じとは限らないらしい)。宇宙は永遠に広がり、広がった宇宙からまた新しい宇宙が生まれる、書名にあるような宇宙は輪廻するものと筆者は考えている。


△「ホワット・イフ?  野球のボールを光速で投げたらどうなるか」 ランドール・マンロー著 吉田三千世訳 早川書房 2015年刊
朝日新聞の書評に載っていて、タイトルから面白そうな内容と思い購入。面白かったのは書の副題になっている「野球のボールを光の速さで投げたら」くらいか...後はまあどうでもよいような質問を物理学的に答えているだけ。原爆や核弾頭を保有し国中に鉄砲が満ち溢れている国そこに生き米国人の乾いたユーモアが理解できない。あと少しで読み終えるところで本を投げ出す。


△「エネルギーとは何か そのエッセンスがゼロからわかる」ロジャー・G・ニュートン著 東辻千枝子訳 講談社 2015年刊  <ブルーバックスシリーズ>
科学関係の本を読んでいて必ずといって良いほどでてくる「エネルギー」ということば、分かるようでわからない概念だ。「エネルギー」って何なんだろうと思っていた時にアマゾンから案内メール。これは良いと購入する。
書の第1章に「マンハッタン計画」について「アインシュタインは深く嘆きましたが、その爆弾(原子爆弾のことです)の使用によって第二次大戦は終結を迎えることになりました。」という文章があった。この文章から、この著者が原爆について無知な悪しき米国の科学者であることが分かり読破する意欲を失くす。それでも少し我慢して読んでみたが、あまり目新しい内容もないこともあり読むのを中断する。


×「オイラーの贈物 人類の至宝 を学ぶ」吉田武著 東海大学出版会 2013年刊
数学はとても面白うな学問である。定年後独学ではあるが数学を初歩から学び直してみた。理解できないことばかりであるが、面白そうな分野ではある。そんな時この書を知り読んでみようと購入するも、我が力量ではとても踏み込めない領域であることを知り、書架に積んだままになっている。ミク友さんで読みたい方がおられたら差し上げます(勿論送料とも無償で)。


×「音律論 ソルミゼーションの探求」 東川清一著 春秋社  2013年刊  古楽器の演奏が好きになり、古楽器が演奏する時に使う音階が現在主流の平均律ではなく古典調律と称される種々の音階があることを知り、それらを数値的な面から追ってみた。そんな時に古典調律の大家の書があることを知り購入する。購入した後チェロを習い始め楽器の音出しに苦労し始めてから音律学の世界から遠のく。この書もミク友さんで読みたい方がおられたら差し上げます(勿論送料とも無償で)。


他にも古本屋で安いとつい手に入れたけど読んでいない本が書架に多数ある。気力を充填してし読破なくては...

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