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2015年12月27日21:36

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今年最後の歌舞伎は玉さまと若手により面白かった

ベルリンフィルのスケジュールを見ていたらいつのまにか4月の定期公演にマエストロ小澤の名があった。しかも共同指揮者の名前も出ていない。
大丈夫なの?フルにコンサート振れるのか?
とってもテケツを買うにはリスキーだな。
(過去に小澤さんの2度買ったけど2度とも代振りになった。まぁドゥダメルとネルソンスだったからいいけど)
ワシはサントリーホールでのウィーンフィルとのガラコンサートでいいですわ。

10分どん兵衛なるものしてみた。
味が麺にしみててよく、なかなかなものでした。
たしかに麺がのびているかもしれないが、食べられないほどじゃない。
ただうどんというよりもきしめんに似た感になりますな。

祝日は昼から今年最後の木挽町へ
今年最後の歌舞伎座も、またも1列目ど真ん中だったりする。
よさげに思えるが、花道に行っちゃうと首を左後方に向けねばならず結構疲れるし、
舞台も横に広いので一視野におさまらず首を動かさにゃならん。

十二月大歌舞伎昼の部 @ 歌舞伎座

今年最後の歌舞伎は玉さまと、七之助、松緑、中車、児太郎ら若手による座組。
以前から思っていた玉さまの後進への目配り、指導を強く感じる好演でした。
この月は夜の部が「妹背山」の通しがありそちらも魅力的だが、
昼の部のほうがヴァラエティに富んでいてこちらにしました。

初っ端はセブンの十種香
実はセブンの八重垣姫は3年前の中村座の大千秋楽での初役を観てはいたものの、トリの勘三の「め組の喧嘩」(まさかこれがホントの最後とは当時思わなかった)のインパクトがつよく忘れていました。
一応当時のレポを読み直すと
「動きはやや早めで八重垣姫のたおやかさがやや落ちるかなとも思うも、結構絵になってます。 」(えらそうだなあせあせ(飛び散る汗)
今回は当時に比べると十分たおやかさも出ていてなかなか良かったです。
玉さまの指導もあったのだろうけど、秋の赤坂での「お染の七役」同様にこの3年でのセブンの成長ぶりはすごいですな。
しかもこの世代の女形が気が付くとほかにいないので最近はいい役がまわってくることも多く
お兄ちゃんもうかうかしてられないですな。
ちなみに相手役の松也、言われたことしかやってない芝居で、なんかぼんくら感たっぷりでした。
右近が終板に謙信役で出てくるが、風貌が先月のワンピース歌舞伎の白鬚と似ており、つづきを観ているのかいな・・・とも思えました

2演目目は木下順二の原作を玉さまが演出した「赤い陣羽織」
中車のいやみたっぷりなお代官がなかなかいい味出しています。
中車は夏に玉さまと「牡丹灯篭」をやったけど、ドラマでは好演技なだけにこういうやや現代ものに近い世話物には合いますな。
その辺を玉さまも本人の適性を考えて使っているんでしょうな。
あと門之助と児太郎がかなりがんばってましたな。
門之助は脇が多かったなかでの抜擢で、それに応えていましたし、児太郎はお父さん(福助)が倒れてから結構成長してきてますな。
裏をかえすと玉さまの指導の思いが透けて見えます。
もっとも若手だけでは不安定なので、終板に要としてお代官の奥方役で吉弥さんが出て芝居を締めてますね。

最後は「関の扉」
この芝居は以前に中村座で菊之助と中村屋兄弟での好演を観てなかなか好きでした。
今回は主に松緑の好演ぶりがよかったのだが、
相変わらず口跡に重厚感はないものの舞、仕草がしっかりしており絵にはなっていました。
前半はセブンの小野小町とのからみもいい芝居だったし、
後半桜の精役で玉さまが出てくるが、見劣りはまったくしなかったし、むしろ素晴らしい舞でした。
基本的に玉さまはこの場しか出演しなかったけど、それだけでも昼の部全体通してのハイライトであったし、まだまだ若手には負けない貫録、現役感を出してましたな。

歌右衛門と梅幸さんの「十種香」と、2世松緑と歌右衛門の「関の扉」
(「沼津」も「寺子屋」もすごすぎる映像)




一、本朝廿四孝
十種香

八重垣姫 七之助
武田勝頼 松也
腰元濡衣 児太郎
白須賀六郎 亀寿
原小文治 亀三郎
長尾謙信 市川右近



二、赤い陣羽織

お代官 中車
お代官のこぶん 亀寿
女房 児太郎
お代官の奥方 吉弥
おやじ 門之助



三、重戀雪関扉

関守関兵衛実は大伴黒主 松緑
小野小町姫 七之助
良峯少将宗貞 松也
傾城墨染実は小町桜の精 玉三郎

赤い陣羽織のときに中車が客席に投げた手ぬぐい、キャッチしましたわ。
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