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2015年12月18日16:55

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ドラマ「赤めだか」と「芝浜」で談春にとっての談志師匠の存在がうかがえますな

SW,いよいよ公開のようだが、見に行くヒマがない。
しかも最初の3日間はレイトショーもオールナイトもない。
知人は「義務ですよ・・・」というのは重々納得はしていても、
隙間が作り出せない。
映画会社も公開前の情報漏えい防止に力を入れるのもいいけど、
もちっとお祭り感だしたり、オールナイト上映したり観客の視点で考えて欲しいものだ。


水曜はいそいそと赤坂へ。
電車の関係でたどり着いたのは開演時間ギリギリ。
6時半開演はちょっときびしいな。

赤めだか落語会 @ 赤坂ACTシアター

同い年だから無条件に応援し続ける立川談春の8月のシアターコクーン以来の独演会。
「下町ロケット」の撮影があったので4ヶ月近くのブランクが空いたとのことで、本人の噺家人生でもこんなに空いたのは初めてとのこと。
以前より言われ続けていた談春の自伝「赤めだか」のドラマ化、やっと年末に放映決定とのことでTBSのお膝元で落語会となった次第。

最初に予告編が流れたが、そのキャストのあまりの豪華さに早く見てみたくなるもの。
その後に談春登場で、まくらでこのキャスティングについていろいろと話しましたが、
本人曰く「つぶやくなよ〜」とのことだが、でも書いちゃうあせあせ(飛び散る汗)

まずは噺家の出演者で小朝と昇太は本人役で出ているが、当時の年齢をいまの本人が演じるというのはちょっと・・・ちなみに小朝師匠には髪を(金髪から)黒く染めてくれとスタッフから言われたらしいが、拒否されたとのこと。
また原作には一回も出てこないはずなのになぜか登場する三遊亭円楽師匠、それをいまの円楽が演じる。どちらの円楽師匠にまつわるエピソードはとても話せないが面白い。(特にとらやの羊羹をバナナのようにたべるところなど)
そんななかで談春が噺家連中のなかで一押しだったのが、きょん師匠。
さすが役者もやっているだけに美味しい役どころですな。(坂井真紀と夫婦役だしね)

あとさだまさしの役どころ。
原作ではさださん自身は重要なところで出てくるのだがなぜかそこはカットされ、まったく本人役でない役でちょっと出てくる模様。談春曰くぱっと見ではさださんとわからないかも・・・とのこと。

あとは役者については母親役が岸本加世子が演じるが、談春は母親にそのことを告げるとそれまで認知症だった母親も正気にもどって、「なんかスイッチが入っちゃったみたいで年金の管理のこととか聞かれはじめ帰って困っちゃうな〜」とのこと

そこから子供時代〜縁日〜テキ屋のはなしと流れ、本題の「蝦蟇の油」の一席。
軽いながらもあまりムラもなく面白く聞かれましたな。

その後ゲストに談春と同期入門した談々(朝寝坊のらく)、関西(文都)、志らくを演じた北村有起哉、宮川大輔、濱田岳を混じえての座談会。
撮影時の裏話など話されましたが、談春はこの3人がまるっきり当時のまま再現されていた、特にいまは亡きのらく、文都は写真一枚しか渡されていないのに「まるで降りてきたよだ・・・」というくらいの再現性で役者の凄さを感じいってましたな。

談志師匠を演じているたけしさんについては、どうみてもたけしさんにしか見られないとのことだが、何べんも見ていると談志師匠を感じてくると言ってましたな。
ちなみにナビゲーターは鶴瓶師匠なのだが、この話をドラマ化するのを強く勧め、テレビ局に働きかけたのも実は鶴瓶師匠なんだそうな。

中入り後は「芝浜」
談春の「芝浜」は数年前の青山劇場以来なのだが、
暮れだからか、大ネタだからかベタに思え、観る前は「また芝浜〜」とすら思ってしまったが、実際はグイグイと噺の世界に引き込まれましたな。
とにかく「芝浜」というネタを知り尽くしたうえで一旦解体し、再構成し直し膨らましていったという印象で、三遊亭圓朝のオリジナルとまったく違ったものとすら思えました。
数年前の青山劇場も良かったけど、さらに膨らんだ噺の世界だと思え満足な一席でした。
やはり細かい点をくどくふくらますが、その辺が談志から受け継いだところなんでしょうな。
でも今度の正月のよみうりホールでの「明烏」と「子別れ(下)」のほうがすきだなぁ・・・


談春も志らくも若いが、のらくさんも出ている


---「赤めだか」予告編---
ー蝦蟇の油     立 川 談 春
ートークショー   立川談春、北村有起哉、宮川大輔、濱田岳

---中入り---
ー芝浜       立 川 談 春

ところでドラマで談春自身を演じた嵐のニノは、今回でるかなぁ・・・・とも思ったのですが結局最後までませんでした。ちぇっ。
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