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2015年12月16日04:32

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日本の風土では

 政府が数値目標を掲げるのは良いとしよう。

 女性と男性は同列に並ぶ性であって、どちらにも優劣はない。

 という考え方自体は支持できるが、でも女性の管理職が増えない、というのとはちょっと違う問題なのではないかと思う。

 そもそも、日本で「管理職」というポストに就くことは、ややギャンブル的な側面はある。
 労働者の権利が守られる、のが前提ならば、管理職に就くよりも、役職なしで働いている方が安定している。
 ポストを狙うと、それを辞めたあと、またその次、と考えなければならないし、場合によっては僻地や海外へゆくこともある。

 それは男性でも一緒だ、というのはそうなのだが、職にギャンブル性があったら、「安定性」を考える人からは敬遠されても仕方がない。

 国家公務員で本省課長に昇進する年齢は多くは28歳ごろだろう。
 この年齢なら、男性でも女性でも、結婚やその後のライフスタイルを考えたいところ。

 女性に意中の男性がいて、彼が「結婚したら幸せな家庭を」と望んでいたときに、その幸せの部分に出産が入っていたら、管理職に就くのに躊躇してもおかしくない。
 管理職で無ければ、産休や育休も取りやすいのが実態であるから、場合によっては転職してでも、一緒に暮らせて、子供が生まれても育てやすい環境の方に目が行くこともあるだろう。

 よほど仕事が魅力的で、もっと仕事をしたい、という意欲が掻き立てられるなら、出産や家庭のことよりも出世を選択するのだろうが、その場合は 「少子化対策」 とはなんだったのか? と思う。

 女性が、もっと人生を楽しめて、仕事にもやりがいが持てて、なお出産や子育てがしやすい環境が整はなければ、到底目標達成はおぼつかない。

 これって、当然だが男性の働き方も変わらないといけない。
 男性が、めいいっぱい、精一杯、仕事をしていたのでは、出産も育児も女性側に負担が偏ってしまう。男性側が意識的に、社会を変革させようと努力しないとなんともならない。

 しかし、現実は厳しい。
 私は、そのように努力してきているのだが、パートナーに理解されない。
 残念だが、尽くしても尽くしても、良いとは思ってもらえない。

 むしろ家庭を大事にすると、「仕事ができない男」 という悪いレッテルが貼られてしまう。
 女性が贅沢になったのか、私の女運が悪いのか・・・・・・


 学生時代に8年間交際した女性がいたが、学位を取得するまでどうしても同棲も結婚も許可が下りなかった。学位取得の目処が立った32歳のとき、ようやく結婚への許可が下りたか、のような雰囲気があった。

 その時、彼女の両親から言われたこと

 「学生では結婚は許せない。仕事につかないと」

 私は心の中で思った。

 「ええ? 彼女が働くっていう選択肢はないの?」
 「私は働くといっても、期限付きの身分で、またいつ収入がなくなるかも知れない」
 「学位を取得する、ということはそのような不安定な職に就くということ」
 「こんなことも理解されていなかった。」

 男性が働かねばならない、という理不尽な理屈を押し付けられるとは思いもしなかった。

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女性登用、達成率は4割満たず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3761569

 内閣府は15日、政策や方針の決定にかかわる、指導的な地位への女性の登用状況を発表した。2011年度から5年間の第3次男女共同参画基本計画の数値目標について、今年度末までが期限の18項目中、目標を達成できたのは現時点で7項目で、達成率は38%にとどまった。

 主な項目のうち、国家公務員の本省課長級以上(目標5%程度)は3.5%、都道府県の本庁課長級以上(同10%程度)で7.7%、社員100人以上の民間企業の課長級以上(同10%程度)は8.3%など、ほとんどが未達成か、期限までに達成できる見込みのない状況だった。

 達成したのは、国家公務員の採用者(同30%程度)が31.5%、都道府県の審議会委員(同30%)が30.6%などだった。

 内閣府は「昨年の調査と比較できる19項目では全数値が改善し、改善のスピードは上がっている。係長級の女性割合を増やすなど、将来指導的地位に立てる予備軍の人材育成に力を入れたい」としている。【山田泰蔵】
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