<strong>
《父の詫び状／向田邦子》</strong>
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ついに読んでしまいました。ず〜っと気になっていた本でした。何が気になるって、名人と言わしめる文章っていったいどんなだろう？ってことでした。でも、根が天邪鬼なものですから、いままでわざと遠ざけていたところがありました。が、我慢しきれなくなって、とうとう手に取ってしまいましたぁ。で、あっさりナットクしてしまいましたぁ。
子供のころの家族の様子を中心に、いろんな想い出話が綴られているのですが、次から次へと話題が飛躍するにもかかわらず、よけいな接続詞を使うことなく文章が自然に流れて、しかも読んでいて何ら違和感を感じることもありません。また、その時々の出来事を描いているのに、そこに登場する人たちの心理や、時代の空気みたいなものまで読み取れてしまいます。おだやかにユーモアを交えながら、それとなく人生の機微を描いているところもスゴ技ですねぇ。
何度か飛行機の話題が出てくるのですが、その都度胸をしめつけられるような心持ちがしました。
べそかきアルルカンの詩的日常
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べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
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