mixiユーザー(id:25351452)

2015年12月11日16:46

301 view

本家クリムゾンのダイナミックさは変えがたいですな

本がやたらめったら溜まっていく。
村上春樹の紀行文、長嶋有の新作、市川崑と「犬神家の一族」に関する新書本、鴻上尚史の「クールジャパン」についてなどなど・・・横から片っ端からちびりちびりと読んではいるものの書店に入ると出る時には何らかを買っていたり、どんどんアマゾンから届いたり・・・といった具合。

水曜は仕事帰りにいそいそと渋谷の東急文化村へ。
開演までにあまり時間がなかったので今回は東急のワイン売り場はパスしました。

King Crimson "The Elements of King Crimson" Japan tour2015 @ オーチャードホール

プログレッシブ・ロックの雄、クリムゾンの12年ぶりの来日公演。
シルバーウィークのパリ公演以来の鑑賞。

90年代に観たクリムゾンはメタル感が強くあれはあれでよかったのだが、
やはり今回のクリムゾンのライヴはとにかくダイナミックで迫力、聴き応え充分であり、こっちのほうがお気に入りでもある。
またレパートリーが初期の頃にまでおよんでいて音楽的な広がりを感じさせてくれるのも今回の特色ですな。(今回1曲目が2ndアルバム「ポセイドンのめざめ」からとは思わなかった)
東京公演では毎日微妙にセトリを変えてきているようですが、初日2日目4日目で採り上げなかった"Red"を行った3日目だけ演奏したのは嬉しかったし、パリでは聴かれなかった「太陽と戦慄パート2」も素晴らしかった(パート1はパリでは聴きましたが)。
もっとも個人的には本家で「エピタフ」と「スターレス」を聴かれたのが今回の一連のライヴでのツボであり眼目です。

とにかくトリプルドラムは絶妙ですな。
みなリズムパターンが違ったり、若干ずらしながら叩いたりしつつ、揃う時は揃う。
そのドラミングが快活でした。
トニー・レヴィンは5弦ベース、スティック、アップライトベースを曲によって使い分け、あの独特のゆらぎのあるベースを披露しました。
ジャッコのヴォーカルは曲によっては、まだどすこい感のなかった頃のグレッグ・レイクやジョン・ウェットンの声に似ておりオリジナルと全く違和感なかった。
そして今回のこのレパートリーの広さはやはりメル・コリンズのサックス、フルートの存在であり、昔のクリムゾンの音の復権に強く寄与しましたな。
そんなツワモノどものなか尊師フリップ翁は黙々とギターを弾いて存在感を打ち出しておりました。


まぁこの何年かでの元メンバーたちによるライヴで何度かクリムゾンの曲は聴いてはきたが、今回のライヴであらためて思うのは所詮分家は分家であり、本家の圧倒感に及ぶべきものではない・・・ということですかな。

それにつけても80年代のDiscipline期の曲を1曲も採り上げないというのは、やはり黒歴史となったのでしょうか?

今回の来日のリハ風景

分家による「エピタフ」今回と同じくジャッコがvo



1. Peace - An End
2. Pictures of a City
3. Epitaph
4. Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind) I
5. Meltdown
6. Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind) II
7. Level Five
8. A Scarcity of Miracles
9. Hell Hounds of Krim
10. Easy Money
11. Red
12. Interlude
13. The Letters
14. Larks' Tongues in Aspic, Part 2
15. The Court of the Crimson King
16. 21st Century Schizoid Man

---Encore---
17. Devil Dogs of Tessellation Row
18. Starless

ところで今回原則的に撮影絶対禁でありアナウンスでしぶといくらい退場や公演中止を言っていたものの、トニー・レヴィンが客席にカメラを向けた瞬間だけ撮影解禁とのことで???でした。

フォト

5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する