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2015年12月10日00:17

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神々の黄昏/樹のいのち@あちこち美術館

クリムトが1枚来てるんで、大分へ。
神々の黄昏か〜
英語のタイトルはDawn(夜明け)of Gods なんで、なんだこりゃと思ったんだが、
大分県美の館長の挨拶文とか読むと、
なんだかこの館長さん、ちょっとハイな気分で錯乱しかかってるのかも。

宇佐八幡宮の神像とクリムトとを並べて、
東西のビーナスの出会いと言っていいのかなあ?

まあ、ゴッタ煮、幕の内定食的な強引さは
面白くないわけではない。
ただ、県美所蔵品の高山なんとかと宇治山哲平の作品が
すき間を埋めるように多量に並んでいるのは何だかなあ・・

神秘学者のシュタイナーの作品が並んでて
そこに道祖神から抽象画まで並ぶのはかなり強引。

横尾龍彦が幻想系から抽象系に変化してたのは知らなかった。
シュタイナーに惹かれてたんだね。
かなり面白い。

中上清(綿カンヴァスの上にアクリル)の作品群がすごかった。
黒い面の中に金色が輝いていて、
それは、夜空のとても小さい星々のような感じで全面を覆い
(少し光はあるが、真っ暗な空なのだ)
でも一部では星雲の誕生が始まる。

あとは
鳥姿の一つ目婆さんの神像。
日本画系も面白かったし、イランの壺も面白かった。
ビアズリーから青木繁まである。
面白い見せ方、
の試みではあるんだろうけど、
高山なんとかの薄さと、主宰者のハイテンションとが、
イヤな響きを立てていた。

ーーーーーーーーーーー

北九美には数日前行ったんだが、
もちろんエルンストを観に。
あっちゃー、博物誌の数枚か。当てが外れた。

こちらも浮世絵から現代美術、
ユトリロまであるって感じでゴッタ煮。

岡鹿之助の点描のタッチ、色彩のユラメし方が楽しかった。

あとは、黒だけの(版画、デッサン、ペン画)
何人かの作品にかなり吸い込まれた。
主題の線ではなく、バックの面の黒の使用法。
黒と白の、作家それぞれのせめぎ合いというか、節度。

お絵描きは、不思議なバランスの上で実行されるし、
ちょっと、突っつかれちゃったんで、
また、ゆらゆらと、新しいバランスの方向に踏み出してみるかな。
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