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2015年12月08日17:45

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一之輔でもまだ文七元結はものにできていませんな

劇団第三舞台、虚構の劇団の主宰者である鴻上尚史の新書「クールジャパン?」を読む。
鴻上さんがNHKで長らく司会を務めている同名番組からの考えをまとめたもので大変面白かった。
そこでは外国人との考え方の違いを通してあらためて日本人というものを見つめなおすということではあるが、おもしろいのは日本人における「世間」と「社会」の分離で、背景としてやはり多神教と一神教のちがいがそこを生み出すというもの。
欧米人はやはり「世間」はなくみな(建前上)平等な「社会」なので見知らぬ人でも気軽に話せるし、ぶつかっても挨拶はするが、日本人は見知っているひと、「世間」なら問題ないものの知らない人に挨拶されても怪訝そうに感じる。
この辺が海外に出たりすると如実にも感じますな。
まぁもっとも全部が全部悪いわけでもないけど・・・・

先週の水曜は仕事帰りに三宅坂へ
演者が演者なだけに贔屓にしているうちの親族はしっかりいたりして、
中入りの際にお互いの貸し借りがどうなってるか相談をしたりした。
(最終的にはワシが多く借りてますあせあせ(飛び散る汗)

真一文字の会〜春風亭一之輔勉強会〜@国立演芸場

一之輔の定期的な独演会。
勉強会と名付けるだけにネタおろしもあるらしい。

仲入り前の2席「しの字嫌い」「長尾の雪見」は相変わらずの一之輔らしいファンキーさが炸裂していてなかなか面白かった。

で、仲入り後が暮れの大ネタ「文七元結」
歌舞伎なんかでは勘三郎、菊五郎でもおなじみだけど、落語では名人クラスがなかなかうならせてくれる演目です。
なんかテンポがはやすぎてストーリーだけが進む・・・という感じ。
一夜明けて以降のくだりは夫婦喧嘩などもあり一之輔らしさがかなり活かされているが、前半部分はもうすこし腰を据えてじっくり演ったほうが人情噺の味わい深さとともに後半の爆笑もひろがっていくのでは・・・
ちなみに吉原の置屋さんの名が歌舞伎では角海老だけど、今日のも以前聞いた談春のも佐野槌だけどこの辺はどうでもいいことだけどどうなの?


この取り合わせはおもしろい



ー道灌      春風亭 きいち
ーしの字嫌い   春風亭 一之輔
ー長尾の雪見   春風亭 一之輔
---仲入り---
ー文七元結    春風亭 一之輔

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