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2015年12月07日00:12

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Leopold Simoneau: the Ultimate Collection

元来、嵌るとドツボに嵌りやすい性格です。レオポール・シモノーのボックス組CDを買いました。

大のフランス嫌い・パリ嫌いだったワーグナーと交友のあったフランス作曲家アンリ・デュパルクに興味が湧いて歌曲集の楽譜を買ったので、昨日は帰宅してようつべでどんな曲なのか、あれこれ聴きまくりました。主旋律というものがあまりハッキリしていなくて、たゆたうような和音が進んでいく感じがフランスらしいなと思ったけれど、これがフォーレですと言われたらわからないかも…フォーレよりもドイツらしい旋律もあるけれど、特にデュパルクの個性らしい個性というのはイマイチつかめませんでした。

でも!副次的に大きな収穫が。デュパルクの曲を歌っている歌手はジェシー・ノーマンやキリ・テ・カナワを始め有名な人も多いようですが、その中でピカ一に上手いと思った歌手が二人ほど居ました。特にそのうちの一人は、深層心理に激しく迫ってくるような歌いぶりで、久しぶりに参ってベスト集のCDを買ってしまいました。衝動買いですが、数回聴いても手ごたえが変わらなかったので確信して。とても繊細で情感あふれる歌い方です。

個人的にはLamentoが一番好きですが、このPhidyle(意味不明、蝶の一種?)も良いです。
ちなみにデュパルクの歌という意味ではボードレール『悪の華』所収の「旅へのいざない」に曲をつけたものが一番ポピュラーなようです。



オペラでは元々声を大きく張り上げたり声域が広い歌手が有利になりがちで、オペラ歌手としては多少線の細い所が感じられますが、ググると結構大物指揮者や歌手と共演した実績もあります。カラヤン&シュワルツコプフ、ニルソン、カラス、サザランド、ベームなどなど。今まで知らなかったけれど、モーツァルト歌手として知られていたようです。でもフランスの歌曲が一番合っていそうな印象。

デュパルクの17歌曲中、14曲も歌っているのは彼くらいかも?デュパルク集というCDもありましたが、全てこのボックス組に入っているようだったのでボックスを買いました。値段を考えてもかなりお買い得なのではないかと。


書き忘れそうになりましたが、もう一人気に入ったのが Regine Crespin で、此方はググるとワーグナー歌手として知られていたようです。ワーグナー歌手なのに知らなかったとは痛恨で、此方もベスト集を衝動買いしてしまいました。タワレコからお取り寄せなので時間かかるかも。

さすがワーグナー歌手で声量が凄いですが、繊細さも持ち合わせています




自分の嵌るポイントというのはある程度わかるけれど、あまり客観的には分析出来ていません。でもこうして自分の嵌りポイントを集めていけばいろいろ関連がわかってきたりするかも?気長にコレクションを続けたいものです(財政破綻しないように注意しつつ げっそり)。


p.s.
買ったボックスCD「Leopold Simoneau: the ultimate collection」のレビュー。ここで彼の対抗馬と言えば Nicolai Gedda 位しか居ないとあるけれど、ゲッダの演奏も何曲かようつべで聴いた限り全然キャラも個性も違う気が…。でもレビューとしては包括的・網羅的だと思う。
http://bit.ly/1ONY3j4

訃報記事には業績紹介が
http://www.nytimes.com/2006/08/29/arts/music/29simoneau.html
http://www.theguardian.com/news/2006/sep/01/guardianobituaries.artsobituaries


デュパルクの歌曲(歌詞つき)
http://a-babe.plala.jp/~jun-t/duparc-melodies.htm
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