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2015年12月04日21:27

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久しぶりの旅行 −2日目−

瑠璃光寺・五重塔(山口市)−津和野(島根県)−東光寺・松陰神社・松下村塾・城下町の街並み散策(萩:山口県)

前日は広島から山口までの長距離ドライブ、この日も山口県から島根県に行きそこからまた山口県に戻るというこれまた長い道のり。

瑠璃光寺の美しい五重塔(一見の価値あり)。
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山口市の隣の市の学校に通っていたので小学生の時に山口市に修学旅行に行った記憶があるが、サビエル記念聖堂と雪舟が造った庭(常栄寺雪舟庭)は記憶ぼんやりとあるが瑠璃光寺の五重塔は記憶に残っていない。
有名な塔のようである。有名であっても実際に行ってみるとがっかりすることがあるが、この五重塔は掛け値なしに素晴らしい。今回訪れた観光地の中でも一番といっても良い。檜皮葺の美しい曲線の屋根が5層、法隆寺と醍醐寺と並び称されるというが、この党の美しさは際立っている。奈良の室生寺(こちらは三重塔)と並ぶ美しさに感嘆する。掛け値なしに歴史的遺産といって良い。
因みに山口市は幕藩の毛利氏ではなく室町期の大内氏の文化が色濃く残っている街のようだ。

瑠璃光寺を後にして一路津和野へ。津和野は萩・津和野とワンセットにされがちで山口県と勘違いされるがこちらは島根県。一度は行ってみたいと思っていた場所。ところが、行ってみるとイメージとは大違い。余りにも小さな町で、観光情報によく出ているメタボの鯉がいる小さな堀とナマコ壁(季節によってアヤメの花)がある一角だけ。貴重な観光資源である家老の屋敷を開発と称して道路にしてしまったのは失敗では。一度は訪れたいと思わせるイメージ戦略に乗せられてしまった。
フォト メタボな津和野の鯉たち

萩は毛利氏の街、視聴率が今一とはいえ大河ドラマの舞台となった街、明治維新と吉田松陰(先生)の街、「勝てば官軍」とはこのことか...明治維新の光と影のうち陽の当たるところにいた街ではある。明治政府嫌いには明治維新が決して革新ではなく王政復古と言う旧体制の復活を基本にしながらの近代化ということをネグった明治維新万々歳という趣には鼻白む(維新前夜、坂本竜馬や高杉晋作など一流の人間は暗殺され生き残ったのは二流以下の人間だと言われる、誰だとは言わないが...)。ガイドさんもその辺は心得たものなのか、大河ドラマに乗ってというのか吉田松陰のことしか話さない。
東光寺は毛利藩主の菩提寺の一つ。最近藩主の菩提寺が観光スポットになっているというがその一つなのかもしれない。歴代藩主(奇数代だけ)の仰々しい墓石に辟易とする。


萩の城下町を散策する。ツアーで見て回るのは城下町地区(中級藩士の住家と一部豪商の邸宅)が並ぶところ。ツアー客のほとんどの人が萩藩御用達・菊屋家の住宅とお庭を見学するが、私たち夫婦だけは伝統的建造物群保存地区に指定されている家老たちが住んだという堀内地区に向かう。散策できる時間が40分と短い上、予習もせず観光地図も持たずに当てずっぽうに歩いたので231mあるという問田益田氏旧宅の土塀を見ただけで満足し集合場所に駆け足で戻る。

永代家老益田家の分家筋にあたる問田益田氏旧宅の土塀。延長231.7mにわたる土塀は、市内に現存する土塀のなかで最長。
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萩の城下町らしい景色(夏みかんが植わる中級武士の屋敷)
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萩焼の登り窯
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萩と言えば萩焼、山口市でも津和野でも翌日訪れた秋吉台でも窯元直営と称するお店で萩焼を売っている。萩焼は好きではあるが、店頭に並んでいる焼き物は安いがどれも買いたいという気にならない。この日最後に黒田窯という窯元を訪れる。窯主から登り窯の説明を受けた後は予定通り窯の販売所に。初めは的が絞れず漠然と焼き物を見ていたが、妻がコーヒーカップを選び始める。いくつかあるうちから夫婦ともに気にいったものを購入する。そうこうしているうちに徳利と猪口が欲しくなり値段が手ごろなものから選ぶ。そう思って見るせいか、街中で売っている萩焼よりは趣があるように思えるから不思議だ。

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