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2015年11月29日23:27

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AT-ART2000のリード線

先日、リード線STAGE101/EVOⅡ＋テフロン被覆をAT33PTG/Ⅱに使って結果がよかったので、今回はAT-ART2000に使ってみたい。

ART2000にはPC-TripleC（撚り線）/PremiumⅡが付いており、クオリティ的に問題はないのだが、二匹目のドジョウはいるだろうか。なお今回のものは被覆はテフロンではない。

今回換えて、高域方向の量について自分の読み（聴き）違いに気が付いた。
昨今はPC-TripleC/PremiumⅡ＜STAGE101/EVOⅡと思っていたが、今回付け換えてみたら、
逆のSTAGE101/EVOⅡ＜PC-TripleC/PremiumⅡであった。
ハンダの特徴より、やはり導体の特徴のほうが強く出ていたといえばそれまでだが。

PC-TripleCは高域上昇というより明るい。より強いライトでステージを照らした感じ。
ハンダのEVOⅡはPremiumⅡより高域端で切れる。PremiumⅡはクセをほぼ感じないがあえて言うなら明るい。

音の変化はAT33PTG/Ⅱの際とほぼ同じだ。
重心は下がり、低域には芯が通り骨格がしっかりし、実在感が増す。スケールも大きくなる。
中高域の明るさは落ち着くが、切れと情報量はハンダの能力でキープ。

ART2000は発売から15年経過した機種であり、「昔のテクニカ」らしさが残り、33PTG/Ⅱよりも中域から上のエネルギー感が強い。
そのため、STAGE101/EVOⅡに換えても、マイルドに堕する心配がなく高域方向の勢いは十分ある。キラキラしたところはない。
元から低域は締まっていることもあり、全域のエネルギーバランスは非常によい。

このバランスの良さは33PTG/Ⅱをも上回っているかもしれない。
33PTG/Ⅱの方がゆったり感があって、聴きやすい。ART2000は爽快に抜けて、フレッシュな印象。
前回も書いたが、当時の定価55,000円のカートに15,000円のリード線を付けるか？が問題になると思うが、一旦清水の舞台から飛べば優に20万円超クラスのサウンドが待っている。
いずれにせよこの両機、好対照で甲乙付け難い。

これでPC-TripleCからSTAGE101/EVOⅡへ、テクニカの2機種が替わった。
モスビンさんの高笑いが聞こえそうだ。

AT33Saと33RにはTripleCを使っていて、それでいいと思っているが、一時TripleC一色になる勢いだったのだが、このところはSTAGE101系の勢いが勝っている。

オセロゲームでいうなら、LYRAの3兄弟でコーナーを押さえたSTAGE101系がここに来てじわじわと形勢を逆転？という感じ。

特に先日来、TripleCを使わずとも高域の伸びに不満はないのは、コンセントを換えて音の純度、透明感が上がっているせいか。
新コンセントはSTAGE101系に有利に働いているような気がする。
そもそも中域から下はSTAGE101系の実在感は優れていたのだし。

AT-OC9/ⅢLTDと50ANVは付属のクワトロハイブリッドからそろそろ換えてみたいと思っているが、この調子だとあっさりSTAGE101系ということになりそうだな…