先週の日曜のつづき。
高円寺での落語会がハネたら、そのまま中央線で東京横断し御徒町へ。
小腹が空いていたのでそばを手繰ったあとはお目当ての寄席へ。
開場は5時ながらもすでに広小路に長蛇の列。
100番目くらい。列を仕切っている鈴本のひとに「この辺ってどうでしょうかねぇ?」
と聞いてみると、「まだ座れますよ」とのことなので一旦お隣の酒悦にお約束のように福神漬けを買ってから列に並びました。
11月下席夜の部 @ 上野鈴本演芸場
この日は連休もあり、賑わっていたものの結構代演に代わり微妙な顔付けながらも
昼の高円寺につづききょん師匠がトリであるのでうかがいハシゴとなりました。
高円寺の落語会はずっと集中してのものに対し、寄席はゆる〜く聴かれてその緩急の差が面白かったです。
この日の開口一番は前座の金原亭小駒。
このひと今の馬生師匠の弟子だけど、実は先代の馬生師匠のお孫さん。
ということは名人古今亭志ん生の曽孫、古今亭志ん朝は大叔父、池波志乃の甥なんですね。
先代馬生のお孫さんが前座入りしていたの聞いてはいたのですが、初めて見ました。
まだ前座入りたてで未熟ではあるもののまっすぐ育ってきている「たらちね」でしたね。
なんか真打でも未熟な海○名家とは違いますな。
代演が多いとはいえなかなか悪くない内容で甚語楼師匠、馬久さん、文雀さんも良かったです。
一朝師匠の「強情灸」は、いつもはおとなしめの師匠ながらもべらんめえ調が威勢良く新鮮でした。トリに合わせてのハイテンションなのでしょうか?
中トリは代演で彦いちの新作(ちなみに昼の部のトリも彦いちでずっと楽屋にいたのかな?)
時節柄マイナンバーに関連した新作でしたが、ある落語家が自分のマイナンバーをわざと消去して・・・といったものですが下げが結構シュールでしたな。
天どんは11月なのになぜか正月ネタの「初天神」。
でもすごい改作し短くしており
結局天神様になぜか行かない「初天神」で笑えました。
さて今月下席のトリの企画名は
「喬太郎ハイテンション高カロリー!」
以前にも鈴本のきょん師匠の企画名は
「喬太郎W盛り」や「笑えない喬太郎」などあり、
一晩に2席やったり、決して笑えない噺をしたりということは想像がついたのですが、
今回は来てみなけりゃわかりませんでした。
とどのつまり今回は噺のキャラの中にハイテンションなものがあるものを選んだようです。
(たぶん「諜報員メアリー」とかやるんだろうな)
ところで高カロリーは・・・・?
さてこの日のネタは以前にも聞いたもので、スワン、天どんの師匠三遊亭円丈師匠作の創作落語「稲葉さんの大冒険」
もともと円丈師匠は喬太郎の師匠のさん喬師匠にあてて書いたものだそうだが、なぜか弟子の方がよく高座にかけているなぁ。
主人公の稲葉稔は小市民なサラリーマンなんだが、公園で出会う犬の散歩をしている老人がハイテンションであり、結局稲葉さんはなぜか松の木一本背負わされて家路につかなければならなくなるもの。
とにかくこのハイテンションな老人には大爆笑でした。
ちなみに主人公の稲葉稔というのは、さん喬師匠の本名なんだそうで、そう言われてみればきょん師匠の仕草は・・・
ーたらちね 金原亭 小 駒
ー猫と金魚 柳 家 甚 語 楼
ー奇 術 アサダ 二 世
ー豆屋 金原亭 馬 久
ー強情灸 春風亭 一 朝
ー漫 才 ホ ン キ ー ト ン ク
ー? 桂 文 雀
ーマイナンバー〜お前はもう死んでいる〜
林 家 彦 い ち
お仲入り
ー太神楽曲芸 翁 家 勝 丸
ー初天神 三遊亭 天 ど ん
ー紙 切 り 林 家 楽 一
特別企画公演
喬太郎ハイテンション高カロリー!
ー稲葉さんの大冒険 柳 家 喬 太 郎
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