日曜日の話である。(読んでる人にはどうでもいいことだが)
朝、目が覚めて横を見たら、ハハがもう起きて階下に言っている様子。
ワタシもゴソゴソ起きて、階下に降りて身支度を整えていたところ、デイサービスのお迎えが来た。
・・・なんで、ワタシが出れないときにばっかりくるんだ。。。
そして、ハハが玄関に出て、どうやら「今日は腰が痛いので休みます」といったらしく、迎えに来てくれたオジサンは「娘さんに電話してみましょかー」と電話をかけてくれようとしていた。
玄関の真正面にあるトイレ(どうしてこういう位置に作ったのかは謎である)から飛び出したワタシは、「行きます行きます!」とあわててハハの発言を訂正した。
ハハ 「えー、だって、腰痛いのに・・・」
ワタシ 「あかんアカン。今日は行く日!
腰が痛くなったらベッドで横にならせてもらえるように頼んであるから。」
オジサン「じゃぁ、そのようにスタッフに言うときますわ」
ワタシ 「すみません、おねがいします〜」
大体やなー、ホンマに腰が痛い人間が、チャイムなってからあの短時間に玄関まで行けるかいな。
父祖母は、手術などはしたことがないと思う(ワタシの記憶の限りでは)が、晩年が近づいてからはとにかく「足が痛い、足が痛い」と言っていた。
「どんなふうに痛いの?」と尋ねると「ピーっと引きつるように痛くって、足の裏をアリがいっぱい這ってるみたいにチクチクするねん」と言っていた。
周囲に注目してもらいたくて、そういうことを言うケースはあるようである。
「他人の痛み」は、目で見たり計測したりできないから困ったものである。
しくわし、ワタシは小さいころに父祖母に「自分の体がしんどいのは自分にしかわかりまへん。そやから、自分がしんどいと思たら休みなはれ」という、非常に都合のいい言いつけを聞かされて育ったので、ありがたく実践している・・・のは別の話。
* * * * *
選挙の投票率も低く「大阪の人間はもう夏の盛り上がりを忘れたのかしら。大阪人はみんな認知症ちゃうんかい」とうだうだしながらの、15;30。
デイサービスから電話がかかってきた。
ハハの「腰が痛い」「帰りたい」発言がその日は特別酷く、15:00になり、帰りの車が出始めるのを見はじめてからはもう、デイサービスのスタッフではこれ以上引き止められそうにない。
(ハハの帰りの車は17:00ごろが普通)
もう少ししたら出発する車があるので、今日は早めに帰ってもらってもいいか? というモノだった。
前々から「日中は機嫌よくすごされてるんですが、帰りの車が出始めたら『私もあの車で帰る。早く帰りたい』とダダをこねるらしいことは聞いていた。
いつもはそれでも、なんとか5時まで引き止めてくれているのを、電話がかかってきたということは、よほどタチがわるいのだろう(そのへんのハハのイヤラシサはわかっている)。
この日のようにスタッフさんから助けを求める電話がかかってきたのは初めてである。
ワタシは「あ、いいですよー。 今日はワタシいてるし。」 と答えた。
一歩間違えると、ごっつい頑固やからなぁ・・とか思いながら、どうしたものかと思案する。
その日はたまたま日曜日で、ワタシが家にいるからいいけど、仕事に行ってる日に言われたら、チト困る。。。
しばらくすると、ごきげんな声でオジサンにお礼を言いながらハハが帰って来た。
* * * * *
しばらく放っておいて、クーちゃんの散歩に行ってから、集金にいってくるよ、と声をかける。
ハハ 「今日はナニ食べに行く?」 と元気に聞く。
ワタシ「は? いかへんよ」 と不機嫌に答える。
ハハ 「何で?」
ワタシ「腰、痛いねんやろ? そんなん歩いて行かれへんやん」
→ どうやらワタシは怒っているらしい(笑)。
ハハ 「じゃぁ、なんか買ってきてくれるねんな。ビール買ってきてナ?」
ワタシ「ビールなんか買ってけえへんよ、そんなん。」
ハハ 「なんでよ」
ワタシ「冷えたら、腰に悪いんとちゃう?」 イジワルである。完全にイジワルである。
* * * * *
食事をおえて(ビール買ってきた)布団に入ってからも「痛い」というので、お風呂に入って体を温めさせて、上がってきてからマッサージをする。
クーちゃんの頭をマッサージしているときのように「ふんがふんが」言ってたので、多分気持ちよかったんだろうw
その途中で
ハハ 「アンタ! ○○(デイサービス)の人に、オカーサン、5時まで返すなて言うてるノン?!」
ワタシ「言うてるよ」
ハハ 「なんでっ!?」
ワタシ「ワタシが仕事いってるときは、帰ってくるのがそのくらいになるから。」
ハハ (なんか納得はいかないが、返す言葉がない感じ)
そして、マッサージの途中で寝てしまった。
くそー、ワタシもそんなんしたいわいっ。
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