午前中にハハを整形外科に連れて行き、病院に入る前に遅い朝食を取った。
病院は商店街の中にあるので、アレコレ目移りがして「カイロ買わな」「昆布かって」「ごまめとするめ買って」「割りチョコ売ってる! 100円やて!」と、うるさいったらなかった。
モーニングのホットドッグとピザを半分こして食べていたのだが、ハハがホットドッグを半分クーちゃん用の「お持ち帰り袋」に入れようとするので、「それ、食べへんかったら、チョコレートも、カイロも、昆布もなしやで。」とボソッというと、あわてて全部食べていた。
そういうのは、なんか子供みたいでかわいいと思う。
整形外科での診察は思っていたより早く終わり、お薬をもらってもまだ11時ごろだったので「さて、お昼はなに食べよう」と先に出たお菓子・おつまみ類からなるべく離れた話題をふる。
結局、昆布とごまめとスルメとカイロを買って、後はスルーに成功。
途中で「コロッケ」と「みたらしだんご」という追加リクエストがあったけど、それは却下する。
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ウチに帰る途中に区役所があって、明日ハハはデイサービスなので、期日前投票で済ませることにする。
期日前投票をしたことがある人はご存知だろうと思うが、期日前の場合は「何月何日に、誰某が投票に来ました」というのを投票券の裏側に書くことになっている。
ハハとワタシは隣り合わせで、別々の席に座らされた。
後ろから担当のオッチャンが「まず、今日の日付、21日て書いてください」などと説明してくれる。
のだが。
ハハは自分の生年月日は言えるし、住所名前も書けるんだけど、そういうフォーマットが決まった用紙に「必要箇所を埋めてください」的な出題に弱いことが発覚。
なんどオッチャンが説明しても、生年月日の「平成」に○をつけてしまうのだ。
これも、ちょっと大ショック(どっちや)
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お昼はパスタにしようということで、ウチに帰ってテレビをつけたら、関西ローカル局で「介護保険について」の特集をしていた。
それはいいことなんだろうけど、まだまだ認識があまくて、「その値段の高い至れり尽くせりの老人ホームは、認知症になっても、夜間徘徊が始まっても面倒見てくださるのでしょうか?」などなど、突っ込みどころ満載だった。
彼らにとって「老後」は自分たちの老後であり、「親の老後」ではなさそうだった。
最近、歌手の小金井とかいうのが、お母さんが認知症だったことをネタによくテレビに登場している。
これまでは、ワタシは彼の家でお母さんを見ていて、認知症になってえらいこっちゃ・・だったのだと思っていた。
でも、お姉さんが二人いて、そのどちらかが実質お母さんを引き取っていたようだ。
彼は一番下の弟だけど「長男」だから、実姉たちに「長男の嫁はなにしてるのか」という責められ方をして、夫婦喧嘩になって「修羅場」だったんだって。
そういうのも、確かに修羅場だけど、多分彼は自分で「こんなにたいへんだ」といってるほど、面倒は見てない。お金は出してるだろうケド。
遥洋子も出ていて、彼女は兄貴ばっかり6人くらいいて、彼女は末っ子の一人娘。実際の世話はみんなで交代でやっていたけれど、それでも「一番金もださん、面倒もみないやつに限ってクチだしてきよるんですワ」と言っていた。
彼女のところもいろいろあったんだろう。
「人間は必ず歳をとって、今は赤ちゃんでもあっという間にしわしわのおばあちゃんになるんだよ」ということを、どうしたら若い人たちに理解してもらうことが出来るんだろう。
ワタシくらいの年代になると「昨日までハタチやったのにねー」という感じですが・・・。
だから、老後の話って、若い人も一緒になって考えんとアカンのです。
今から動いて、自分たちが高齢者になるころに間に合うかどうか、ってくらい。動かなかったら「貧困」しか待ってません。
ほんまに、オリンピックなんかたってるヒマなんかこれっぽっちもないんじゃー。
介護したことがない人はワカランのやろなぁ。(なんか偉そう)
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