新日本フィル第550回定期@すみだトリフォニー
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
セルゲイ・ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27
レオン・フライシャー(ピアノ/指揮)
永らく「左手ピアニスト」だったフライシャー、21世紀になってようやく右手が回復、半世紀ぶりに日本で両手のピアノ協奏曲の公演が実現しました。
モーツァルト中期の入口の軽やかな協奏曲、右手のブランクが信じられない引き締まった技巧の冴えが素晴らしい。よくここまで回復したものです。
ラフマニノフはしみじみと歌うところが素晴らしかったですが、長大な第1楽章はやや指揮が整理しきれていないところがあり、若干散漫になったのが惜しかったです。後半は新日本フィルのアンサンブルがしっかり支えて、各ソロもよく歌って心地よい演奏でした。
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