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2015年11月19日15:42

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今年もたっぷりすぎるさん喬一門会

土曜は前週に引き続き結構な雨模様。
でも大手町のホールは地下鉄と地下でつながっているので一度も濡れることなく会場入りできました。
もっとも大手町の地下、あまりにもダンジョンのように複雑すぎて地下鉄降りて目的地につくまで結構かかるのも事実かな。

柳家さん喬一門会 @ 大手町よみうりホール

昨年に続き柳家さん喬師匠と真打となったお弟子さんたちによる一門会。
今年の三月に新たに小傳次とさん助も真打となったので弟子だけで6人もいて、
昼の部夜の部に分散させるもそれでもかなりたっぷりの会となりました。

開口は春風亭一朝師匠のところの前座の一花。
一朝師匠が女性のお弟子さんをとったというのは聞いてはいたものの高座はお初です。
素直な「子ほめ」でしたな。
少なくともまだ一之輔、朝也、一蔵などの兄弟子たちに染まっていませんな。

さん喬一門の最初は二番弟子左龍の「蛙茶番」
結構いなせな感じを前面に出してテンポも小気味よかったです。

師匠さん喬の最初の高座は「掛取」
借金取り対策のために狂歌、義太夫、相撲など相手のいろんな趣味を持ち出すもの。
義太夫、相撲などさん喬師匠どれもいい味出していましたな。

仲トリは喬志郎の「錦木検校」
あとのさん喬師匠のまくらでもとりあげていたけど、ちょっとおどおどした感じの喬志郎。
そこが按摩の錦木の弱々しさを出していたかも。
以前に喬太郎で聴いた「錦木検校」とはまた違った味わいでした。

中入り後はお目当の喬太郎。
ほかがみな古典落語だからなのかちょっとした新作。
なにをやるのかなぁ・・・と思ってたら師匠さん喬がさっきやっていた「掛取」のつづき。
でも借金取りはつぶら屋、上野屋、蒲田屋、新宿屋
借金取りの趣味がちょっと違う。
最初のつぶら屋はきょん師匠お得意のウルトラネタでした。
上野屋は落語好きで、五街道雲助師匠、師匠さん喬、鈴々舎馬風のモノマネ。
(この辺のモノマネは以前に下北沢の会でも聞きました)
蒲田屋は小劇場、とくにつかこうへいが好き・・・ということで
「熱海殺人事件」の冒頭のセリフを延々と述べ、
(そういえば以前きょん師匠来月の風間、平田の「熱海」絶対行くって言ってたな)
最後の新宿屋も寄席関連の流れの真似。
結局きょん師匠の趣味全開で客は結構ひくのも構わずやりたい放題でしたが、
ワシ的には全然OKでしたな。
あとは立ち食いそばが出ればね・・・

それを受けてのさん喬師匠は、
一応「掛取」の上方でのオリジナルの下げをやってお口直し(?)をしたのちに「片棒」。
安定感のある真っ当な噺で、さすがいろんなキャラクターの弟子たちを束ねる師匠らしさが出てましたね。

今年のトリはなぜか之助さんで、直前にプレッシャーをかけるため(?)に師匠がネタ公表した通り「三枚起請」
なかなか引き込む語り口ではあったけど、廓噺なのでもうちょっと艶っぽいところが欲しかったかな。

今年もたっぷりすぎる演目の数々だった。
なんとなく毎年恒例となりそうな落語会でした。
(来年は10月下旬の模様)




ー子ほめ    春風亭 一 花
ー蛙茶番    柳 亭 左 龍
ー掛取     柳 家 さん喬
ー錦木検校   柳 家 喬志郎

---仲入り---
ー掛取バンザイ 柳 家 喬太郎
ー片棒     柳 家 さん喬
ー三枚起請   柳 家 喬之助
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