<strong>
《珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎/橋口幸子》</strong>
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詩人・北村太郎氏の晩年の日常のひとコマを、スケッチ風に切り取って描いたエッセイです。
実は北村太郎氏のことは、あまり存じ上げませんでした。もちろん詩人であること、所帯を持っていたにもかかわらず、幼馴染であった詩人・田村隆一氏の4人目の妻、和子さんと恋仲にあったこと、田村氏はそのころ他の若い女性のもとへ走り、和子さんは二人の詩人の間で精神を患ってしまわれたくらいのことは、なんとなく知ってはおりましたが。
本書はある一時期、偶然詩人の隣人となった著者が、自らの目を通して見た北村太郎氏の暮らしぶりや、氏との思い出を綴ったものです。著者は北村氏をとても慕っておられたようです。貧しく、けっして恵まれていたとは言い難い晩年だったようですが、詩人の周りにはいつも若い人たちが集っておられたようです。詩人を見つめる著者のまなざしは温かく、その目を通して描かれる様子から、詩人のひととなりがじんわり伝わってまいります。とてもやさしい、心の和らぐエッセイでした。
べそかきアルルカンの詩的日常
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べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
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