mixiユーザー(id:1673188)

2015年10月15日21:25

600 view

春画展行って来た

話題にもなってたし、かねてから行きたいと思ってた春画展…目白の永青文庫にて…に行ってきた。チケットは予めチケショで連れ合いに買っておいてもらってた。クリスマスくらいまでやってる。

永青文庫は細川家のもので、ここで春画展をやってもいいよと護熙くんが言ったコトでの実現となった。春画はモロに性器やその挿入状態が描かれているので、ケチをつけられると嫌だと思ってあちこちの美術館などが開催を躊躇してたのであった。
週刊文春はその中の数点を掲載(モロ)して、編集長が三か月ほどお休みさせられたそうだし。

場所は、椿山荘の隣、新江戸川公園の中と言うか…ワシは自転車だからいいが、交通の便はあまりいいところでは無い。
江戸川橋と雑司ヶ谷どっちから歩いても15分くらいかかる。来場者が文句を垂れておった。
あまり歩きたくない方は、目白から椿山荘行のバスが良いだろう。
外にテントがあり、そこにパイプ椅子が沢山並んでいて、多くの人が座っている。
また、仮設トイレが多数用意されていた。

はて…後から調べてみたら、ワシは別に待たずに入れたので、そんなモノかと思っていたが、大盛況、大混雑で、外に順番待ちの行列ができるレベルらしい。
外のテントに居た人は多分、団体で見に来た人たちで残りが出てくるのを待ってるのだと思う。
ワシが行った時は混んでいたが、ものすごくと言うほどでは無い。

展示された春画は、肉筆の絵と版画があって、かなりボリュームがある。建物はそれ自体価値のありそうな古い建築物だが、その2,3,4階に分かれた展示スペースがある。上から見る形になっている。階段の途中でへこたれてる老人もいた。
通常、美術館を見に来る人は男性3、女性7くらいだと思うのだが、今回は春画と言うだけあって、さすがに男が多い。割合は逆転していた。w
中にはまだ明るいと言うのに酒の入ってる客もあって…多分、椿山荘辺りで宴会でもしてた連中が流れて来たんだろうけど、ソファで寝てしまっているのも居た。

しかし、会場の入り口などに18歳以上でないと入れません。と書いてあるから、それ以上なんだろうけど若い女性も多かった。女性は比較的若い人々が多かった気がする。
通常はもっと高齢者率が高いものだ。男性は、高齢者も多い。若者も居たが。

春画は、女性器に男性器を挿入した状態が描かれているが、その部分を強調するため拡大されている。
それ故であろうが、男女とも巨大な性器となっている。ただ、性器を挿入した状態と言うのは、普通の姿勢では見えにくく、更に上半身の絵姿をいいかんじにまとめようとすると、余計に下半身の姿勢が難しくなってしまう。それゆえ妙に歪んだ体勢、体型となってしまうので、現代的な感覚からするとむしろ奇妙であんましエロくない。とは言え、さすがに歌麿とか北斎とかのは、別な意味での色香を感じる。
性器が描かれていると言うだけのコトでない、全体の構成美というか、構成エロと言うか…
また、性器やその挿入状態は、他の部分の簡単…では無いか、シンプルな構成っつうか…そういう表現と違って、雷雲を描くがごとくの入念なディテールが描かれ更なる迫力を与えている。…むろん与えようとしたのは迫力では無く、生々しいエロなんだろうけど。

エロに至る情緒を描き、より欲情をかきたてるため、秀逸な作品には物語性を感じさせるものが多い。描写の細かさも性器ばかりではなく、浮世絵的な要素もあり十分に楽しめると思う。
様々な形態の作品があり、種類ごとにまとめられている。

ショップには、Tシャツやトートバッグがあったが、それにもモロなものもあり、そこを外して何だか分からないものもあり。結局買わなかったけど

帰ろうとしたら、出口近くに西原理恵子が居た。同伴者は、金髪の大男。高須では無い。ええと、金角だったか…なんか、そういうような関係者だと思う。
サイバラに限らす、マンガ家は皆行ったと言う。それだけでなく、文化人を自称する人々は行くのがトレンドらしい。
そういや、入口の看板の前で記念撮影してる連中が沢山いた。

例によってリカンベントを漕いで行ったのだが、ついでに通り道の西落合にある佐伯祐三記念館にも立ち寄った。あるのは西落合だが、佐伯がアトリエを開いていた頃の地名は下落合だった。
佐伯祐三がパリにて30で亡くなったのは知っていたが、その直後に幼い娘も死に、妻は二人の遺骨をもって帰国し…その後、ずっと下落合で自らも画家として生涯を閉じるまで暮らしたというのは今日知った。
佐伯祐三アトリエ記念館は、その妻が暮らした家を新宿区が買い取り、公開しようと思ったけど老朽化が激しく危険だったのでやむを得ず、アトリエ部分のみ同じ形に建て直したものである。
アトリエ建築と言うのは、北側にのみ大きなすりガラスの窓がある天井の高い特徴的な建物だ。
これは一日中できるだけ光の状態が変わらないようにする工夫で、他に写真館などにも用いられる。
別段、彼らの作品がおいてあるワケでも無いが、庭も公園として整備されており無料でもあるので佐伯を知ってる人なら行ってもよいと思う。ここもアクセスはあまり良くない。下落合から10分くらいか。

■週刊文春編集長、3カ月休養 春画掲載で「配慮欠いた」
(朝日新聞デジタル - 10月08日 20:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3654695
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する