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2015年10月12日23:44

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長いものになんか巻かれてたまるか、明治神宮薪能

明治神宮薪能を参観してきた。素晴らしい舞台に大感激だった。能の奉納舞台前にあった挨拶にも痛快な感想を抱いた。

曰く、薪能は神に舞を奉納するもので私たち観客はそれに陪席させていただくだけという位置付けだそうだ。これに対して過去に東京都と文化庁が「宗教に関係する行事なら支援できないといってきた事があったという。

通常なら大スポンサーに降りられては困るのでこちらが譲歩する事になったであろうが、薪能復活に協力していた当時の間組が「そんな事したら薪能の意味が無い」と反発して「役所が四の五の文句つけるなら自分たちが黙って支える」と奉納薪能運営の全面支援を申し出て今日に至るという紹介があった。原宿門からずーっと隙無く配置されたスタッフが全員同社社員だったとこの時知った。正論を曲げて長いものに巻かれる事を良しとしない社長の決断が痛快じゃないか。腕章を巻いたスタッフ一同が高いモチベーションを持って仕事にあたっている事が伺えたが、さもありなんと思ったね。

狂言、止動方角はバカ殿様と家来の掛け合い。能、羽衣は複数の太平洋海洋国家に似た伝説が存在するという古代文化圏の存在を彷彿とさせる能の代表的な演し物だ。篝火の中素晴らしい能と狂言の奉納を一般席最前列で堪能できて楽しい夕だった。

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