<strong>
《楽園のカンヴァス／原田マハ》</strong>
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin
子供の頃、美術館ではじめてアンリ・ルソーの絵を観たときの印象は、�爐覆鵑討悗燭辰圓奮┐覆鵑世蹐Ν瓩箸いΔ發里任靴拭�おそらくほとんどの人が、最初はそんな思いで彼の作品を眺めたのではないでしょうか？でも、大人になってから観直すと、なんともいえず味わい深い絵であることに気づかされました。その魅力の根源は、あののっぺりした画面と色彩、静寂、そしてしっとり匂い立つような空気感にあるような気がします。
ルソーは正規の美術教育を受けていない日曜画家、いわゆる素朴派の画家として有名ですが、実はアウトサイダーアートの類なんじゃないかと思っていました。ピカソも彼の作品に興味を持ったということですが、もしあの絵が意図したもの、確信犯的なものであるなら、まさに美術史を塗り替える大偉業を成し遂げた、すごく狡猾な大天才ってことになりますネ。そんな思いであらためて作品を眺めてみると、キュビズムの兆しが仄見られたり、日本画に似たところもあるなぁなんて感じさえしてきます。
本書はそんなルソーの絵画をめぐる、ミステリー仕立てのお話です。ニューヨーク近代美術館に勤務経験のある著者だから書けた小説かもしれません。実在する美術館が舞台で、美術界の裏側が描かれていて興味津々、とても面白かったです。これを読むと、ルソーを見る眼が変わりますよ。きっと。。。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
ログインしてコメントを確認・投稿する