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2015年09月20日12:34

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行方「ワンドのナイト(リバース) 2度目」

家の近所のスーパーに売っているたこ焼きはとても美味い。

お惣菜を買いに来たのについついついでに買ってしまい、食事の献立がメチャクチャになってしまうこともしばしば。

こんなにおいしいのは、今、私が関西圏に住んでいるからだと思っているのだが、本当にそうなのだろうか。関西のたこ焼きは、みな美味しいのだろうか。

ちょっと検証してみた。


まずは大阪ミナミのど真ん中に店を出しているたこ焼き屋さんの商品。

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8個入り450円と看板に書いてあったが何故か9個入っていた。サービスしてくれたのかな。

中をほじって具を見てみると、一応タコは入っているものの、イカの足かと思うくらい細く、ぷりぷりした感触や魚介の味わいなどは一切無し。本当にタコかこれ。

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食べてみると思ったほど美味しくない。というかマズイ。

外側のころもは固い粘土のような壁になっていて、食べるとその中からスープ状の小麦粉(生のタネ)が出てくる、その中にタコのようなものが混ざっているといった感じ。

この店、たまに行列とか出来ているんだけれど、とんでもなく期待外れだった。


次は、同じくミナミのとあるライブハウス。そこにはドリンクのほかにホットスナックの取り扱いがあり、その中にたこ焼きのメニューも存在する。調査の幅を持たせるために頼んでみた。

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6個入り400円。見た目はまあ普通だが、中に入っているタコを見て愕然とする。

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ほんの1、2ミリのタコスライスが申し訳程度に入っているだけ、しかも一度乾燥させたかのような食感もある。

想像はついたが完璧に冷凍食品だ。

ただ、救いがあるのは、意外にも想像する以上に美味しい点である。

どうも電子レンジで単純に解凍調理をするだけではなく、仕上げに油で揚げているようで、外はカリカリ中はフワフワというたこ焼きの黄金パターンを達成している。

そういった手間をかけるのならば、食材のグレードをあげればもっと完成度が高くなるのに、非常に惜しい。


最後は近所のスーパーのたこ焼き。

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8個入り298円(税抜き)。値段の安さもさることながら、一粒の大きさも他の2品と比べてみて大きい。

ふんだんに鰹節がふりかけられており、生の紅ショウガのトッピングもちゃんとついている。

実はこれが付いていないたこ焼き屋さんって結構多い。隠れたポイントだ。

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タコは大きく、プリップリ。魚介が持つ独特のコクや、生鮮食品特有の歯ごたえも他の追随をゆるさないほど大きくリードしている。

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ころもの内側の部分が特に美味しい。たこ焼きの中身ってスカスカな印象があるが、このたこ焼きはホットケーキミックスで作られているようなフワフワで小麦の味わいのあるタネが大粒のタコをしっかり包み、安心感と食べ応えを提供している。

さすが、生鮮食料品の流通と総菜加工技術という小売店の強みを最大に生かしたたこ焼き、美味い、うまし、最強だ。


大阪に住んでいる人に言わせると、たこ焼きが大阪の名物と言われることに違和感はないが、とりわけお勧めする理由や名物になる根拠も思いつかないとのこと。

確かに街中で屋台のたこ焼きに行列を作っているのは主に観光客の方ばかりである。

ううむ判った、この謎の真実はこうだ。

この辺はタコの漁場があって、美味しいタコが良く出回る事が多い。そういったタコを使えば必然的に、たこ焼きのレベルも一つ上がろうというもの。

さらに庶民的な飲食店が多い大阪は、そういったB級グルメを提供するお店の選抜も激しく、たこ焼きづくりの技術も高い(普通の家でもたこ焼き作るほど)。

食材と草の根の調理レベルの高さ、それが大阪たこ焼き伝説のいわれになっているものと思われる。

なんと、良いネタを仕入れて、高い技術で調理されれば、美味しい料理が出来上がるという当たり前の結論に達してしまった。

それが、真理というものかも。


大阪のたこ焼き文化の行方:ワンドのナイト(リバース)

意味:長期的な展望は立っていない
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