【海外ドラマ温故知新】
Xファイル
第0話〜第2話
こないだ、『ハンニバル』見たら、無性に見たくなったので、『Xファイル』を見返したぞ!
モルダーとスカリーが若い!
9シーズン、全202話が、全部、うちにあるかと思うとゾッとするな。
『Xファイル』というと、宇宙人ネタが多い印象があるが、何気に超人・怪人による連続殺人ネタも多い。
『セブン』と並んで90年代にサイコ・サスペンスブームを巻き起こしたのも、もう20年前か…
見返してるみたら、全っ然、古びてなくて、今でもイケた。
とにかく攻めてるというか、アグレッシブ。
見せ場が凄い多い。
怪奇現象も見所だけど、それを隠蔽しようとする人々との闘いなんだね。
それまでのドラマは、主人公と対立するのは「信じない人」だったけど。
本作では「知ってて隠そうとする人々」なんだよね。
そこが斬新だったんだよなぁ。
これは流行るわ。
○第0話 序章
当時、「Xファイルって、最初の話がつまんないからハードル高いよねー」みたいに言われてて、俺もそんな印象ありましたが。
見返してみたら、全然イケた。
田舎町で、高校生の連続殺人があり、調査に向ったモルダーとスカリーが、二回もUFOと接近遭遇する。攻めてんなぁ!
この回は他にも、被害者の墓を暴いたら変なクリーチャーの屍体が出てきたとか、証拠を保管した建物が何者かに燃やされるとか、とにかく派手。
宇宙人によるアブダクション(誘拐)事件かと思わせて、その先に一歩、踏み込んでるのが凄い。
○第1話 ディープスロート
空軍基地のエリートパイロットが次々と、精神に異常をきたしたり、行方不明になったりする。
捜査に向ったモルダーとスカリーは、またまたUFOを目撃するが…。
この話が凄いのは、ここに出てくるUFOは、「エイリアンの乗り物」じゃなくて、「エイリアンの技術を使って、米軍が作った秘密兵器」なんだよね。
90年代に、この考えは、相当、早かったですよ。
だから宇宙人は出てこず、いわゆる「黒服の男たち」が暗躍する。
劇中の「フセインと戦う為の新兵器じゃないの」というセリフが時代を感じさせる。
そして意外とアッサリ基地に潜入したモルダーは、これまたアッサリUFOを目撃するが、軍に捕まって記憶を消されるのであった。
まだ序盤なのに飛ばすなあ!
ちなみにタイトルロールの「ディープスロート」は、モルダーに助言や情報をくれる謎のオッサンで、第1シーズンのキーマンとなる。
第2話 スクィーズ
完全密室で、被害者から肝臓を抜き取る殺人が連続して起こった。
現場から異様に細長い指紋を見つけたモルダーは、30年前と、60年前と、90年前にも、同じ事件があった記録を見つける。
これこれ!
個人的には、「Xファイル」という番組は、このエピソードでブレイクしたと思う。
宇宙人やUFOばかり追いかけてんじゃないですよ!という間口の広さ。
歩道と車道の間の、狭い隙間に、何者かの目がランランと輝くオープニングから、掴みはバッチリ!
日本だと、着ぐるみ怪人がやりそうなキャラクターを、特殊メイクすらしてない、素面の役者さんがやって、説得力を持たせるのが、この番組の凄い所だよなぁ。
また、そういう正体不明の殺人鬼が、クライマックスでスカリーを狙うあたり、この番組、攻めてるなあ、と思う。
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