「レディ・チャタレー」から、実に8年ぶりとなるパスカル・フェラン監督の最新作「バードピープル」のマスコミ向け試写会が、昨日、渋谷の映画美学校であり、行った。
物語の舞台は、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港に隣接する、とある高級ホテル。ホテルの宿泊客である、アメリカ人の敏腕ビジネスマンのゲイリーは、次の仕事でドバイに向かう前夜、めまぐるしく、分刻みで世界中を飛び回る、そんな生活に嫌気がさし、衝動的に電話で、同僚に仕事をやめることを伝え、ついでに、すれ違いと喧嘩ばかりの妻とも、ネット電話での不毛な話し合いで、離婚してしまう。
一方、そのホテルで、メイドとして働くオドレーは、人を人とも思わぬ、非人間的で重労働のメイドの仕事に、疲れ果て、そんな日常生活からの離脱を、ふと、考える。そして、その時、風が吹いた。気づくと、オドレーは一羽のスズメに変身していて、つかの間ながら、夜のパリを自由気ままに、飛び回る。
共に、日常からの離脱を、強く望んだゲイリーと、再び、人間に戻ったオドレー、決して出会うハズがなかった2人が、ホテルのエレベーターホールで出会った時、果たして何が起きるのか・・という、まるで、おとぎ話のような、しかし、おとぎ話のようには、決して甘くない、不思議な味わいの物語。
オドレーの変身するスズメは、CGではなく、本物のスズメを調教して、演技させたという、まるでおとぎ話のような映画である。
9月26日より、渋谷の「ユーロスペース」と「新宿シネマカリテ」にて、公開予定(後者はレイトショー)。
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