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2015年08月24日23:04
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【解説】ＶＷポルシェ９１４(１９６９〜１９７６)
ポルシェＡＧは１９６４年に３５６シリーズの後継モデルとして、全く新しいモデルである９１１を発売しました。
高い人気を博し、大きな成功をおさめた９１１ではありましたが、３５６に比べて大幅に価格が高くなってしまったこともあり、若者を中心とした本格的なスポーツカーを求めるユーザーにとっては手軽に購入できる価格帯ではなくなってしまったため、この事態を打開することを目的に設定されたのが、１９６５年に発売された９１２でした。
９１２については→【http://
ところがこの９１２を持ってしても、思ったほど価格を抑えることが出来ず、ポルシェはより安価で手軽に楽しめるスポーツカーを開発する必要がありました。
そこでポルシェは長年に渡って協力関係にあったフォルクスワーゲンとニューモデルを共同開発することになりました。
こうして１９６９年のフランクフルトショーでデビューしたのが、ＶＷポルシェ９１４です。
９１４はポルシェが設計し、フォルクスワーゲンの量産モデルの部品を数多く流用することで開発・生産に掛かるコストを低減させ、結果として価格も抑えることが可能となりました。
当時フォルクスワーゲンもタイプ�気離灰鵐檗璽優鵐箸�ら派生したモデルが販売の中心となっていて、業績が伸び悩んでいたこともあり、このプロジェクトはフォルクスワーゲンにとっても大きな意味のあるものになりました。
生産はポルシェの工場で行われ、販売はポルシェとフォルクスワーゲンが共同で設立したＶＷポルシェ販売株式会社を通して行なわれました。
１９７０年にラインナップされたのは２つのモデルです。
ＶＷポルシェ９１４ １．７
ポルシェ初のミドシップ２シーター量産モデルでもある９１４は、４ｍ以下の全長に対して２４５０ｍｍという長いホイールベースを採用することで広い室内空間とラゲッジスペースを確保することに成功していました。
リトラクタブルヘッドランプを採用したボディは、簡単に脱着できるＦＲＰ製のルーフを備えたタルガトップで、これはリヤトランクへ収納することが可能です。
サスペンションはフロントが９１１用のマクファーソンストラット／トーションバーで、リヤはＶＷタイプ４１１用のセミトレーリングアーム／コイルスプリングを採用、コイルスプリングはポルシェの量産モデルとして初めて採用されました。
ブレーキは４輪ディスク、足元は４．５Ｊ×１５のホイールに１５５ＳＲ１５サイズのラジアルタイヤを装備しています。
エンジンはＶＷタイプ４１１Ｅ(タイプ��)から流用された１６７９ｃｃ空冷水平対向４気筒ＯＨＶを搭載、基本的な仕様変更は無く、８０ｐｓ／４９００ｒｐｍ、１３．４ｋｇｍ／２８００ｒｐｍを発生、ポルシェ製の５速マニュアルトランスミッションが組み合わせられました。
９１４ １．７は決してパワフルなモデルではありませんでしたが、９００ｋｇと軽量だったこともあり、１００ｋｍ／ｈ加速１３．０秒、最高速１７５ｋｍ／ｈというパフォーマンスを発揮しました。
ＶＷポルシェ９１４／６
もう一つのモデルが、この９１４／６です。
その名が示す通り、９１４のボディに９１１Ｔ用の１９９１ｃｃ空冷水平対向６気筒ＯＨＣエンジンを搭載、このエンジンは１１２ｐｓ／５８００ｒｐｍ、１６．０ｋｇｍ／４２００ｒｐｍを発生、パワーアップに伴いブレーキ径が拡大され、ハブも１．７の４穴から９１１と同じ５穴へ変更され、９１１と同じフックスのアロイホイールもオプションで用意されました。
車両重量は９４０ｋｇと重くなっていましたが、１００ｋｍ／ｈ加速９．９秒、最高速２０１ｋｍ／ｈというパフォーマンスを発揮しました。
しかしこの９１４／６は、９１４ １．７に対して１．５倍強という高価格であったため、１９７２年モデル限りで生産を終えました。
９１４／６はフラット６を搭載したことでチューニングも容易だったこともあり、９１４／６ ＧＴというレース仕様車も登場し、レースやラリーで活躍しました。
また９１４／６のエボリューションモデルと呼べる存在であるレース仕様車の９１６も開発されました。
この９１６は、９１１Ｓ用の１９０ｐｓを発生する２３４１ｃｃエンジン、もしくは２１０ｐｓを発生するカレラＲＳ用の２６８７ｃｃエンジンを搭載したモデルで、高いポテンシャルを発揮したものの僅か１１台しか生産されなかったため、ホモロゲーションを得ることはできませんでした。
１９７２年、生産が終了した９１４／６に代わって、今度は９１４ ２．０というモデルが新たに設定されました。
ＶＷポルシェ９１４ ２．０
９１４ ２．０はＶＷタイプ４１２Ｅ用の１７９３ｃｃユニットをベースに、ボアストロークアップによって１９９１ｃｃとしたエンジンを搭載、１０１ｐｓ／５０００ｒｐｍ、１６．５ｋｇｍ／３５００ｒｐｍを発生し、８９５ｋｇの車体は１００ｋｍ／ｈ加速１０．５秒、最高速１９０ｋｍ／ｈという９１４／６に迫るパフォーマンスを発揮しました。
１９７３年に９１４ １．７は９１４ １．８へモデルチェンジし、これにはＶＷタイプ４１２Ｅ用の１７９３ｃｃのエンジンがそのまま搭載され、８６ｐｓ／５０００ｒｐｍ、１４．３ｋｇｍ／３４００ｒｐｍを発生、１００ｋｍ／加速１２．０秒、最高速１７８ｋｍ／ｈへパフォーマンスが向上しました。
１９７５年から北米の安全基準に対応した大型の前後バンパーを新たに装備し、フォグランプが丸型から角型へ変更されました。
９１４は１９７６年にＦＲモデルの９２４へバトンタッチする形で生産を終了しました。
総生産台数は１１万８９４８台と、短いモデルライフを考えれば大成功と呼べる数値を記録しました。
※諸説あり、１１万５６３１台とする資料もある。
☆ＶＷポルシェ９１４ １．７ 車両諸元
全長：３９８５ｍｍ
全幅：１６５０ｍｍ
全高：１２２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１３３７／１３７４ｍｍ
車重：９００ｋｇ
エンジン型式：Ｗ型
エンジン形式：空冷水平対向４気筒ＯＨＶ８バルブ
ボア×ストローク：９０×６６ｍｍ
総排気量：１６７９ｃｃ
圧縮比：８．２
燃料供給装置：ボッシュＤジェトロニック
最高出力：８０ｐｓ／４９００ｒｐｍ
最大トルク：１３．４ｋｇｍ／２８００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
�。魁ィ娃坑�
�■院ィ牽牽�
��１．２６０
�ぃ亜ィ坑横�
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最終減速比：４．４２９
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション
Ｆ：マクファーソンストラット／トーションバースプリング
Ｒ：セミトレーリングアーム／コイルスプリング
ブレーキ：４輪ディスク
ホイール：４．５Ｊ×１５
タイヤ：１５５ＳＲ１５
☆ＶＷポルシェ９１４／６ 車両諸元
全長：３９８５ｍｍ
全幅：１６５０ｍｍ
全高：１２２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１３４３／１３８３ｍｍ
車重：９４０ｋｇ
エンジン型式：９０１／３６型
エンジン形式：空冷水平対向６気筒ＯＨＣ１２バルブ
ボア×ストローク：８０×６６ｍｍ
総排気量：１９９１ｃｃ
圧縮比：８．６
燃料供給装置：ウェーバー４０１ＤＳ／４０１ＤＡツインキャブレター
最高出力：１１２ｐｓ／５８００ｒｐｍ
最大トルク：１６．０ｋｇｍ／４２００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
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最終減速比：４．４２９
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション
Ｆ：マクファーソンストラット／トーションバースプリング
Ｒ：セミトレーリングアーム／コイルスプリング
ブレーキ：４輪ディスク
ホイール：５．５Ｊ×１５
タイヤ：１６５ＨＲ１５
☆ＶＷポルシェ９１４ ２．０ 車両諸元
全長：３９８５ｍｍ
全幅：１６５０ｍｍ
全高：１２２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１３４３／１３８３ｍｍ
車重：８９５ｋｇ
エンジン型式：ＧＢ型
エンジン形式：空冷水平対向４気筒ＯＨＶ８バルブ
ボア×ストローク：９４×７１ｍｍ
総排気量：１９７１ｃｃ
圧縮比：８．０
燃料供給装置：ボッシュＤジェトロニック
最高出力：１０１ｐｓ／５０００ｒｐｍ
最大トルク：１６．５ｋｇｍ／３５００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
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最終減速比：４．４２９
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション
Ｆ：マクファーソンストラット／トーションバースプリング
Ｒ：セミトレーリングアーム／コイルスプリング
ブレーキ：４輪ディスク
ホイール：５．５Ｊ×１５
タイヤ：１６５ＨＲ１５
また、この９１４にはたった２台だけのスペシャルモデルがあります。
それが９１４／８です。
９１４／８ ９１４−００６
９１４／８ ９１４−１１１
９１４の車体に９０８用をベースとする３００ｐｓの２９９７ｃｃ水平対向８気筒ＤＯＨＣ１６バルブユニットを搭載しています。
このうち１台はフェリー・ポルシェ氏(フェルディナント・ポルシェ博士の長男)の６０歳の誕生日に贈られました。
スペック参考
carfolio.com/【http://
ワールドカーガイドＤＸ １７(ネコ・パブリッシング)
高い人気を博し、大きな成功をおさめた９１１ではありましたが、３５６に比べて大幅に価格が高くなってしまったこともあり、若者を中心とした本格的なスポーツカーを求めるユーザーにとっては手軽に購入できる価格帯ではなくなってしまったため、この事態を打開することを目的に設定されたのが、１９６５年に発売された９１２でした。
９１２については→【http://
ところがこの９１２を持ってしても、思ったほど価格を抑えることが出来ず、ポルシェはより安価で手軽に楽しめるスポーツカーを開発する必要がありました。
そこでポルシェは長年に渡って協力関係にあったフォルクスワーゲンとニューモデルを共同開発することになりました。
こうして１９６９年のフランクフルトショーでデビューしたのが、ＶＷポルシェ９１４です。
９１４はポルシェが設計し、フォルクスワーゲンの量産モデルの部品を数多く流用することで開発・生産に掛かるコストを低減させ、結果として価格も抑えることが可能となりました。
当時フォルクスワーゲンもタイプ�気離灰鵐檗璽優鵐箸�ら派生したモデルが販売の中心となっていて、業績が伸び悩んでいたこともあり、このプロジェクトはフォルクスワーゲンにとっても大きな意味のあるものになりました。
生産はポルシェの工場で行われ、販売はポルシェとフォルクスワーゲンが共同で設立したＶＷポルシェ販売株式会社を通して行なわれました。
１９７０年にラインナップされたのは２つのモデルです。
ＶＷポルシェ９１４ １．７
ポルシェ初のミドシップ２シーター量産モデルでもある９１４は、４ｍ以下の全長に対して２４５０ｍｍという長いホイールベースを採用することで広い室内空間とラゲッジスペースを確保することに成功していました。
リトラクタブルヘッドランプを採用したボディは、簡単に脱着できるＦＲＰ製のルーフを備えたタルガトップで、これはリヤトランクへ収納することが可能です。
サスペンションはフロントが９１１用のマクファーソンストラット／トーションバーで、リヤはＶＷタイプ４１１用のセミトレーリングアーム／コイルスプリングを採用、コイルスプリングはポルシェの量産モデルとして初めて採用されました。
ブレーキは４輪ディスク、足元は４．５Ｊ×１５のホイールに１５５ＳＲ１５サイズのラジアルタイヤを装備しています。
エンジンはＶＷタイプ４１１Ｅ(タイプ��)から流用された１６７９ｃｃ空冷水平対向４気筒ＯＨＶを搭載、基本的な仕様変更は無く、８０ｐｓ／４９００ｒｐｍ、１３．４ｋｇｍ／２８００ｒｐｍを発生、ポルシェ製の５速マニュアルトランスミッションが組み合わせられました。
９１４ １．７は決してパワフルなモデルではありませんでしたが、９００ｋｇと軽量だったこともあり、１００ｋｍ／ｈ加速１３．０秒、最高速１７５ｋｍ／ｈというパフォーマンスを発揮しました。
ＶＷポルシェ９１４／６
もう一つのモデルが、この９１４／６です。
その名が示す通り、９１４のボディに９１１Ｔ用の１９９１ｃｃ空冷水平対向６気筒ＯＨＣエンジンを搭載、このエンジンは１１２ｐｓ／５８００ｒｐｍ、１６．０ｋｇｍ／４２００ｒｐｍを発生、パワーアップに伴いブレーキ径が拡大され、ハブも１．７の４穴から９１１と同じ５穴へ変更され、９１１と同じフックスのアロイホイールもオプションで用意されました。
車両重量は９４０ｋｇと重くなっていましたが、１００ｋｍ／ｈ加速９．９秒、最高速２０１ｋｍ／ｈというパフォーマンスを発揮しました。
しかしこの９１４／６は、９１４ １．７に対して１．５倍強という高価格であったため、１９７２年モデル限りで生産を終えました。
９１４／６はフラット６を搭載したことでチューニングも容易だったこともあり、９１４／６ ＧＴというレース仕様車も登場し、レースやラリーで活躍しました。
また９１４／６のエボリューションモデルと呼べる存在であるレース仕様車の９１６も開発されました。
この９１６は、９１１Ｓ用の１９０ｐｓを発生する２３４１ｃｃエンジン、もしくは２１０ｐｓを発生するカレラＲＳ用の２６８７ｃｃエンジンを搭載したモデルで、高いポテンシャルを発揮したものの僅か１１台しか生産されなかったため、ホモロゲーションを得ることはできませんでした。
１９７２年、生産が終了した９１４／６に代わって、今度は９１４ ２．０というモデルが新たに設定されました。
ＶＷポルシェ９１４ ２．０
９１４ ２．０はＶＷタイプ４１２Ｅ用の１７９３ｃｃユニットをベースに、ボアストロークアップによって１９９１ｃｃとしたエンジンを搭載、１０１ｐｓ／５０００ｒｐｍ、１６．５ｋｇｍ／３５００ｒｐｍを発生し、８９５ｋｇの車体は１００ｋｍ／ｈ加速１０．５秒、最高速１９０ｋｍ／ｈという９１４／６に迫るパフォーマンスを発揮しました。
１９７３年に９１４ １．７は９１４ １．８へモデルチェンジし、これにはＶＷタイプ４１２Ｅ用の１７９３ｃｃのエンジンがそのまま搭載され、８６ｐｓ／５０００ｒｐｍ、１４．３ｋｇｍ／３４００ｒｐｍを発生、１００ｋｍ／加速１２．０秒、最高速１７８ｋｍ／ｈへパフォーマンスが向上しました。
１９７５年から北米の安全基準に対応した大型の前後バンパーを新たに装備し、フォグランプが丸型から角型へ変更されました。
９１４は１９７６年にＦＲモデルの９２４へバトンタッチする形で生産を終了しました。
総生産台数は１１万８９４８台と、短いモデルライフを考えれば大成功と呼べる数値を記録しました。
※諸説あり、１１万５６３１台とする資料もある。
☆ＶＷポルシェ９１４ １．７ 車両諸元
全長：３９８５ｍｍ
全幅：１６５０ｍｍ
全高：１２２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１３３７／１３７４ｍｍ
車重：９００ｋｇ
エンジン型式：Ｗ型
エンジン形式：空冷水平対向４気筒ＯＨＶ８バルブ
ボア×ストローク：９０×６６ｍｍ
総排気量：１６７９ｃｃ
圧縮比：８．２
燃料供給装置：ボッシュＤジェトロニック
最高出力：８０ｐｓ／４９００ｒｐｍ
最大トルク：１３．４ｋｇｍ／２８００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
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�■院ィ牽牽�
��１．２６０
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最終減速比：４．４２９
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション
Ｆ：マクファーソンストラット／トーションバースプリング
Ｒ：セミトレーリングアーム／コイルスプリング
ブレーキ：４輪ディスク
ホイール：４．５Ｊ×１５
タイヤ：１５５ＳＲ１５
☆ＶＷポルシェ９１４／６ 車両諸元
全長：３９８５ｍｍ
全幅：１６５０ｍｍ
全高：１２２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１３４３／１３８３ｍｍ
車重：９４０ｋｇ
エンジン型式：９０１／３６型
エンジン形式：空冷水平対向６気筒ＯＨＣ１２バルブ
ボア×ストローク：８０×６６ｍｍ
総排気量：１９９１ｃｃ
圧縮比：８．６
燃料供給装置：ウェーバー４０１ＤＳ／４０１ＤＡツインキャブレター
最高出力：１１２ｐｓ／５８００ｒｐｍ
最大トルク：１６．０ｋｇｍ／４２００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
�。魁ィ娃坑�
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��１．２１８
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最終減速比：４．４２９
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション
Ｆ：マクファーソンストラット／トーションバースプリング
Ｒ：セミトレーリングアーム／コイルスプリング
ブレーキ：４輪ディスク
ホイール：５．５Ｊ×１５
タイヤ：１６５ＨＲ１５
☆ＶＷポルシェ９１４ ２．０ 車両諸元
全長：３９８５ｍｍ
全幅：１６５０ｍｍ
全高：１２２０ｍｍ
ホイールベース：２４５０ｍｍ
トレッド(Ｆ／Ｒ)：１３４３／１３８３ｍｍ
車重：８９５ｋｇ
エンジン型式：ＧＢ型
エンジン形式：空冷水平対向４気筒ＯＨＶ８バルブ
ボア×ストローク：９４×７１ｍｍ
総排気量：１９７１ｃｃ
圧縮比：８．０
燃料供給装置：ボッシュＤジェトロニック
最高出力：１０１ｐｓ／５０００ｒｐｍ
最大トルク：１６．５ｋｇｍ／３５００ｒｐｍ
トランスミッション：５速マニュアル
�。魁ィ娃坑�
�■院ィ牽牽�
��１．２６０
�ぃ亜ィ坑横�
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最終減速比：４．４２９
ステアリング形式：ラック＆ピ二オン
サスペンション
Ｆ：マクファーソンストラット／トーションバースプリング
Ｒ：セミトレーリングアーム／コイルスプリング
ブレーキ：４輪ディスク
ホイール：５．５Ｊ×１５
タイヤ：１６５ＨＲ１５
また、この９１４にはたった２台だけのスペシャルモデルがあります。
それが９１４／８です。
９１４／８ ９１４−００６
９１４／８ ９１４−１１１
９１４の車体に９０８用をベースとする３００ｐｓの２９９７ｃｃ水平対向８気筒ＤＯＨＣ１６バルブユニットを搭載しています。
このうち１台はフェリー・ポルシェ氏(フェルディナント・ポルシェ博士の長男)の６０歳の誕生日に贈られました。
スペック参考
carfolio.com/【http://
ワールドカーガイドＤＸ １７(ネコ・パブリッシング)
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