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2015年08月16日23:32

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消防署

連れ合いが最初にこのニュースに接したとき、「近くにあった消防署から消防隊員がすぐに駆け付けたらしい。」と言うので、いやこういうコンビナートみたいなトコロでは「専門の」消防隊…普通の消防署などより規模のでかいの…が敷地内にあって特殊火災に対応するようになっているのが普通だから、内部の間違いではないか〜ってなコトを言ったら、そんなコトは無く普通の市中の消防署だと言う。

まさか。そんなことがあるわけはない。
化学火災における消火の方法は通常とは大きく異なり、機材や薬剤も全く異なる。
一般の消防隊では対応ができなくて普通だから…消すことができないばかりか危険を増やしてしまう。
たとえそれが中国であったとしても、膨大な量の化学物質を扱うのであるから設備をするのは当然でもあるし、法的に無いことが許されないし、設備の有無で保険料率だって変わってくるだろう。
しかし…ワシの思い違いであったようだ。

考えてみれば日本だってこの種の事故は何度も繰り返してきて、法的にも整備され流通を担う業者も危険をよく知って対策を講じている。
そういう対策をすっぱりやめると随分コストも浮くのであろうが、それをやると日本では違法となって手が後ろに回りかねない。ここまでの道のりには多くの命が積み上げられているのである。

ただ、かつての日本での事故の時はこんなには取扱量は多くなかった。
しかし・かつての日本でも…こうした事故や、巨大土木事業に伴う事故、危険な製品による中毒なども含めて、多くの人々が死に…あるいは回復不能な障害が与えられて苦難の人生を歩んだ。
人の命は確かに軽く、まだこの山では大して死んでないから…などと言う会話が普通になされていたのだ。
今、うっかりそんなコトを失言しちゃうと、マスコミでなくたって袋叩きだ。w
人の命の重さは教育によって、その相場が変わるようで、日本はわりと高くなってる。
これは気持ちの問題では無く、補償される金額の問題なのではっきりとした数値だ。
それでみればまだ中国では安い。しかし、相場と違って下がることは無いと思う。

中国で何かをするのは今は物流…商流が集中しているコトがメリットとなっているが、それをいまだにコストが安いからと考えてると間違いだ。
中国ではコストは特に低くない。確かに賃金は多少は低いが、それにもまして周辺のリスクが大きい。
その実質賃金でさえ中短期の予測さえ難しいし、当局の方針は猫の目だし、そういうコトとは別に誰も意図しないトラブルが多発するから、ちゃんと製品を納入しようとあちこちに保険として余裕をみてゆくとあっという間に足が出る。
そういう風に安全をみたいなら日本国内、あるいはどっか先進国でプロジェクトをすすめた方が良い。

無論、中国の使い方はそれでは正しくない。ロスを多めに見積もって一気に流してしまえば利益の大きい商売ができる。
しかし、それは所詮ギャンブルなのだと…ちょっとびっくりなデキゴトにより…いずれ思い知らされる時が来る。要するにリスクを無視していただけで、その「目」も、確実にあるのだ。

つまり、こういう物流基地がどのような安全対策をとっていたかは分かるはずで、それをコスト優先で選択して使用していたのだから、使っている外国企業の責任はある。
そこにある危険を無視して目先の利益を求めたと言われてもしょうむない。


…にしても、この火災は、ちょっとびっくりだ。(-_-)





■天津爆発、消防関係者ら95人不明が判明 死者112人
(朝日新聞デジタル - 08月16日 13:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3568742
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