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2015年07月22日18:15
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Ｙ染色体からみた日本人 久しぶりの読書メモ −１−
この頃読書力がとみに落ちてきている。最近やっとＹ遺伝子にまつわる本を読んだのでメモしてみた。
�。拈�色体からみた日本人 中堀豊著 岩波書店 2005年
�■庁裡舛任燭匹詁�本人１０万年の旅 −多様なヒト・言語・文化はどこから来たか？ 崎谷満著 昭和堂 2008年
読んだのは�△�先だが、話の展開から�，�ら始める。
2月ほど前のＮＨＫの朝の放送で、日本とチベット、インド洋の島でしか見つからない世界的に珍しいＹ染色体の型（ハプロタイプ※）があるという話をやっていた。女性経由でしか遺伝しないミトコンドリアの解析により現生する全女性の系統を過去を遡ると一人の女性に行きつくということは明らかにされている（女性が1人しかいなかったのでなく現在まで続いたのがその女性一人ということ）。ミトコンドリアを継承しない男の系統は不可能のかと思っていたが、男性にしか継承しないＹ染色体があることに気が付かされた。早速関連しそうな本を読んでみた。
2つの書はかなり異なる観点から書かれているが、日本のＹ遺伝子が大陸では負けた遺伝子群であるという点については2つの書の中で強調されていた。
�。拈�色体からみた日本人 中堀豊著 岩波書店 2005年
性染色体ＸＹのうちＹは男を決める染色体ということは周知のことである。ある男のＹ染色体が子孫に伝わるのは子供が男の場合だけ、という当たり前と言えば当たり前のことだが意外と気が付かないことから話が始まる。子どもが女の場合男のＹ染色体は子孫には伝わらない（娘に男の孫で来てもそれは婿側の祖父のＹ染色体）。本には書かれていないが、男が好戦的なのは自分のＹ染色体を残すための戦いなのかもしれない。
日本人のＹ染色体については、縄文人・弥生人という従来の枠の中で書かれていて、この辺りは�△諒�が面白い。ただ、推測を交えて書かれた最終章の仮説が面白い。「男が移動するとき」の節で、男が移動するのは（気候的要因、他種族との争いなど）ギリギリの選択で家畜や農作物は持ち歩ける財産として最適なモノであり、移動先に先住者がいるか無人の荒野かによっても違いがあるのではないかと推測する。
言語学的に不明であるが、古語の動詞の四段活用と二段活用のちがいは縄文系と弥生系という違う言語の系統ではないかというのは面白い着眼点に思える。
上の図からＹ染色体は子供が男でないと子孫に繋がらない、逆にミトコンドリアは子供が女でないと繋がらないことが分かる。この図では�祇ぢ紊涼砲裡抂篥岨劼麓｜砲涼砲梁垢砲世韻�受け継ぎ、�祇ぢ紊僚�のミトコンドリアは次女の女の孫にだけが受け継いでいる。
※ハプロタイプ
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