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2015年07月21日17:54

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志の輔師匠の「牡丹灯籠」フルセットにガッテン

ちょっとマニアなはなしを
キング・クリムゾンが暮れに来日するらしい。
まぁマニアなプログレッシブ・ロックのなかでもとりわけマニア度が強いバンドです。
ファンは一種フォースのダークサイドにはまってしまったシスの暗黒卿のようなもんですな。
今回は一度引退宣言したはずの御大ロバート・フリップはもちろん、トニー・レヴィン、元Mr.ミスターのパット・マステロットといったなかに70年代のメンバー、メル・コリンズがいるとのことでより一層マニア度をそそるメンツです。
どうもアルバム"Red"から3曲、21世紀バカもやるらしい
もっともステージ前面にドラム3人ってどんなもんなんだろう?

さて祝日は朝も早よから新幹線で東京にとんぼ返り。
新大阪駅の蓬莱は朝7時には空いてないんですね。
豚まん食い損ねました。
もっとも構内にある道頓堀今井は7時台でもあいており
しっかりきつねうどんを食べてから帰途につきました。

東京に着いたら知らない間に梅雨明け宣言。
なんか溶けてしまいそうなほど暑く、
前日同様にちょっと頭が痛くなり始めたところで
本多劇場が会場となり逃げ込みました。

志の輔らくご ”牡丹灯籠”2015 @ 本多劇場

立川志の輔師匠のここ最近の夏の風物詩。
下北沢本多劇場では19年落語会を開いているとのことだが、
ここ数年は牡丹灯籠の上演を続けている。
以前から知ってはいたもののお初の鑑賞です。

明治の噺家、三遊亭圓朝の作った「牡丹灯籠」は
本来15夜合計30時間の演目でかなりいろんなひとが登場し入り組んだ噺なのであるが、
先日の玉さまの歌舞伎も含め「お露新三郎」「お札はがし」「栗橋宿」など人気のあるとこだけが舞台や高座に上がることが多い。
本多劇場での志の輔師匠はそれをギュギュっと圧縮して全編披露という試み。
(最初2時間半と言っていたが、最終的には3時間以上かかり、師匠「うそ言ってごめんね」)

それでも3時間圧縮は無理がある。
というので前半は、お露の父、飯島平右衛門に関するパートを「ためしてガッテン」のスタッフに4日で作ってもらったでっかい人物相関図をもとに説明するスタイル。
この辺のサブストーリー、孝玉コンビの歌舞伎や伊藤蘭&段田安則の芝居で一部は知っていたもののもっと細かい設定、つながりがあることがわかる。
幽霊がお札はがしのための100両をどこから調達したのかなどもわかり、ふむふむとガッテン。

もっともときどき亡き談志師匠宅での修行時代、元法務大臣から送られてきた村上の荒巻ジャケのはなしなど関連のないはなしも差し込み、飽きさせない工夫もされている。

仲入り後はちゃんと高座ができており、
落語スタイルでよく舞台にかけられる「お露新三郎」「お札はがし」「栗橋宿」「お峰殺し」などをかけていく。
前半で人物相関がわかっているだけにわかりやすくもあり、何年も上演しているだけに落語としてもかなり練られたものとなって素晴らしい高座でした。

だいたい舞台だとお峰殺しとその周辺でおわっちゃい殺した伴蔵とかどうなるのと思ってしまうが、そのあとの伴蔵の捕縛、孝助の敵討ちまでしっかり語られやっと一本のなが〜いストーリーの着地点に到着し全体が見渡せガッテンしましたわ。
おまけにこのあと志の輔師匠のオリジナルとして本懐を遂げた孝助に、主人である飯島平右衛門の幽霊がでてきて・・・と粋な〆方でした。
なぜか最後のシーンには憂歌団「胸が痛い」が流れ、渋かったですわ。

また来年も来ようかな?



ー牡丹灯籠前半のダイジェスト  立川志の輔

---仲入り---
ーお露新三郎          立川志の輔
ーお札はがし          立川志の輔
ー栗橋宿            立川志の輔
ーお峰殺し           立川志の輔
ー関口屋            立川志の輔
ー大団円            立川志の輔
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