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2015年07月19日09:55

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野田秀樹25歳で書いた芝居にすでに天才の片鱗を見たね。

仁左衛門さんが人間国宝決まりましたな。
先代(正確には先先代)と親子2代続けてというのは
音羽屋さん(梅幸ー菊五郎)に続いてです。
まぁきめ細かい芝居しますから異論の余地ないですな。
ところで歌舞伎の人間国宝ってだれか亡くなって枠があいたら・・・と思ってたんだけど
(富十郎亡くなったあとの吉右衛門、芝翫さん亡くなったあとの玉さまなど)、
だれか亡くなった?

水曜はまたも台風の影響か雨降りのなか、池袋駅構内の地下を通って劇場へ。
こういうとき雨に濡れることなく出向けるのはいいですな。

障子の国のティンカーベル @ 東京芸術劇場シアターウェスト

野田秀樹が25歳で書いた一人芝居をイタリーの演出家マルチェロ・マーニが演出したもの。
昨年初演をしたがタイミングが合わず見逃したため万全を期して今回再演観劇。

すべての役(おもにピーターパンとティンカーベル)をするのは毬谷友子さん。
「贋作桜の森の満開の下」など野田芝居でもおなじみな彼女の強いリクエストで今作は上演されたようだが、それだけに自由度が高く奔放な野田芝居を十分表現しきっていた印象です。

演出も独特で人形を多用し一種文楽を見ているような印象すら感じ、その人形も文楽のように活き活きとし人形とは思えないほどのできで毬谷さんとの芝居が抜群に馴染んでいた。

ピーターパンをモチーフにしたメルヘンっぽさは夢の遊民社時代を思い出させますが、
言葉遊び、スピード感のある展開、最後の残酷な結末およびちょっとの希望、どれもが最近の野田地図の「エッグ」にまで通じる野田芝居っぽさがすでにここにはありますな。

かつて亡き中村勘三郎は
「野田は俺らの時代の(河竹)黙阿弥だ」
と言ったが、25歳時のこの作品ですでに天才の片鱗を感じたし、ワシは野田秀樹と同じ時代に生きているのをすっごく幸せに思う。

つぎの野田さんものは井上道義とのオペラ「フィガロの結婚」がありそっちも楽しみだけど(すでに各地で上演済みでいろいろ賛否両論みたい)、来年初頭の野田地図の新作も楽しみですわ。(歌舞伎もまたやってほしいな・・・)




作:野田秀樹
演出:マルチェロ・マーニ

出演
毬谷友子
パフォーマー
野口卓磨


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