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2015年07月16日17:36

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玉さまのコメディエンヌぶりが見応えの「牡丹灯籠」でした

秋の大阪での中村座、演目決まりましたな。
なんとな〜く微妙な気もするが、「女暫」と「狐狸狐狸ばなし」がある昼の部かな。
でも大阪での中村座ならやっぱり「夏祭浪花鑑」でしょうに、逃げるなよ勘九郎ぷっくっくな顔
「パトカー出し」もやってほしかったな・・・
さて日程が・・・・ドリや内田光子などあってひねり出せないあせあせ(飛び散る汗)
(あっ、11月は猿之助の「ワンピース歌舞伎」もあるあせあせ(飛び散る汗)

「黄金の日々」全51話見切りました。
最後鹿賀丈史演じるキリシタン大名高山右近も助三といっしょにルソンにわたるが、
そんなことあったの・・・・とウィキで調べたらほんとにフィリピン渡ってマニラで亡くなったんですな。(ご丁寧にマニラに銅像があるらしい)
まだまだ歴史は知らないことだらけですな。
さて最後に助三の乗る船に同乗した少年、これ今の染だよね。
なんとなく面影がある。(またも親子共演)
まだこのころのほうが芝居にヘナチョコ感ないなぁ・・・

日曜はかなりの暑さいっぱいでした。
とりあえず昼に溜池のサントリーホールにクラシックのテケツを2つ引き取りに行ったら、ちょうどアークヒルズで簡単なビアガーデンをやっており、そのまま一杯たのみまったり過ごしてしまいました。
テント状になっていたので陽は直接当たらず、サントリーホールわきの噴水からのそよ風がすずしく、エールビールがからだの奥まで染み込み染み込み至福でした。

そんなこんなであっという間に3時間過ぎてしまい、あわてて木挽町に出向きました。
ちなみにこの日の幕間はひさびさに吉兆にしてみましたが、旧歌舞伎座は一皿一皿出され幕間時間ギリギリまでかかったのに、いまはリーズナブルに弁当仕立てになってますな。
お味は変わらないからいいけどね。

七月大歌舞伎夜の部 @ 歌舞伎座

この日の夜の部の一幕目は海老蔵の「熊谷陣屋」
ABの熊谷はちょっとインパクトが薄い。
成田屋お得意の時代ものなのにちょっと引きのとき以外は
いたのかいなかったのかわからんぐらい薄い。
相手の芝雀のほうがよかったし、相も変わらず左團次さんは安定感ある芝居してたなぁ・・・という一幕でした。

で、二演目目がお目当の玉さまの「牡丹灯籠」
以前に孝玉コンビ(旧いなぁ〜ワシ)でのお峰伴蔵を観たけど、今回は玉さまと中車(香川クン)。
孝玉のときはお露の父親が殺される場、お国がおちぶれるところなどのサイドストーリーに、伴蔵がお峰をだまして殺す場などもあったが、今回はお峰伴蔵のみにフォーカスをあてた演出。

以前にも思ったけど玉さまのお峰は、いままで玉さまが演じてきた揚巻、八つ橋、白拍子のような綺麗どころでは決してないけど、どこか笑える下町のおかみさん風であり、そんなコメディエンヌぶりのなかに玉さまの芝居の細やかさが伝わってくる。

相手の香川くんはそれに応えるかのようにいい芝居でした。
猿之助襲名披露のころは声がでない・・・なんてこともありましたが、少なからず場数をこなしたのかそこそこ観られるようになってきました。
そもそも現代ドラマでいい芝居してるんだから、今回のような世話もののほうが合ってるのかもしれませんね。

ほかにもABが馬子をやっていた。
いままでABの世話ものって成田屋特有の仰々しさからいまひとつの印象(12代目團十郎もおなじ)だったが、今回のABは違和感なく笑える馬子だった。
おそらく玉さまの仕込みがあったのだと思うが、いまABに意見できる位置の役者ってすくなくなってきているだけにここで脱皮してほしいものである。
いつまでも生まれ持っての資質だけじゃやっていけないしね。

脇も猿之助をはじめ市蔵、吉弥、歌女之丞さんとしっかりした役者をそろえていい芝居でしたわ。

しかし玉さま、今回の香川くんといい過去にもAB、獅童ちゃんを相手役にしたり、菊之助との「二人道成寺」したり、最近ではセブンにいろんな演目の指導したりと
かなり若手を引き立てているけど、その意味では歌舞伎の行く末をいま真剣に考えているのは玉さまだけですかな。

孝玉コンビの「牡丹灯籠」


一、一谷嫩軍記
熊谷陣屋

熊谷直実 海老蔵
白毫弥陀六 左團次
相模 芝 雀
堤軍次 九團次
亀井六郎 巳之助
片岡八郎 種之助
伊勢三郎 廣 松
駿河次郎 梅 丸
梶原平次景高 市 蔵
藤の方 魁 春
源義経 梅 玉

二、通し狂言 怪談 牡丹燈籠
第一幕 大川の船
    高座
    新三郎の家
    伴蔵の住居
    高座
    伴蔵の住居
    萩原家の裏手
    新三郎の家
第二幕 高座
    関口屋の店
    笹屋二階座敷
    元の関口屋夜更け

〈第一幕〉         
お峰 玉三郎
伴蔵 中 車
お米 吉 弥
お六 歌女之丞
萩原新三郎 九團次
山本志丈 市 蔵
三遊亭円朝 猿之助
   
〈第二幕〉         
お峰 玉三郎
馬子久蔵 海老蔵
お国 春 猿
定吉 弘太郎
お六 歌女之丞
三遊亭円朝 猿之助
伴蔵 中 車

それにしても九團次って薪車ですよね。
なんかあれだけすったもんだがあっただけにちょっと違和感かな。
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