前回の続きは7000と9000のリード線を並行的に交換してストライクゾーンを詰めていきます。
その前に7000と9000の比較を。
両機種はボディもボロンカンチレバーもPCOCC巻き線も針圧、自重も同じ。
基本設計は共通で、相違は出力電圧と内部インピーダンスとも9000のほうが僅かに高いだけ。
そんなわけで、音の基本的方向も一緒。まさに兄弟機という感じです。
9000を買う時に「7000は手離してもいいんだし」と自分に言い訳をしたのを思い出します。
オーナーの自分ですら、一瞬どっちを使っているのか間違えそうなくらい似た音ですが、違いは当然あります。同じだったら、誰も高い9000など買いません。
違いは音場の厚みと音像の彫りの深さ、最低域の底力と聴感上のSNの良さ、でしょう。重心も9000のほうが低い。切れは7000のほうが引き出しやすい。
とは言っても7000は悪いわけではなく水準以上、この7000から最良の部分を引き出して、今後標準機として使い倒していけないか、と考えているわけです。贅沢な話ですが。
7000にはモスビンさんのStage101/Evo�気鮖箸辰討い泙靴燭�、今般もう少しアッパーな要素を引き出そうと思います。
いくら重心を下げても、9000の域には届かないわけだし。マイミクのへこさんの示唆もあります。
そこでStage101/Premium�兇鮖箸い泙后�
予想通り、ハンダの違いの分、中域が前へ出るようになります。
Evo�気任魯棔璽�ルなど中域がややオフ気味な傾向があったかもしれません。
必要にして十分な切れと、力強く締りの効いた低域。
シェルターのいいところは、決して浮ついたり派手になったりはしないところでしょう。
以前はトレースの粗さが気になりましたが、同社純正のシェルはアームが横から見て盤面と並行でも、ボディが盤面に対しやや「前のめり」のアングルで入るためだったようで、AT-LT13aにしてから気にならなくなり、再生音の純度が上がりました。
このカートに求める要素は充たしているように思います。
TripleC導体を使わなくてもいいような印象が一応あるので、次は9000に取り組んでみたいと思います。
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