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2015年07月07日08:54

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ギリシア

吉崎達彦(富山中部31期)の溜め池通信より


○ギリシャの国民投票が大差で否決されたことを受けて、賛成派の今の気持ちに同調してしまったら、以下の歌詞がふと心に浮かびました。


●さよなら(作詞作曲:小田和正)


もう終わりだね ユーロが小さく見える
僕は思わず 財布を抱きしめたくなる

「私は泣かないから このまま分離にして」
君のほほを涙が 流れては落ちる

「ギリシャは自由だね」 いつかそう話したね
まるで今日のことなんて 思いもしないで

さよなら さよなら さよなら もうすぐそこに政府紙幣
下ろしたのはたしかにユーロだけ 60ユーロだけ

通貨は哀しいね 僕の代わりに君が
今日はロシアの胸に 眠るかも知れない

ドイツが怒るから 誰も見ていない道を 
寄り添いメルケル寒い日が 君は好きだった

さよなら さよなら さよなら もうすぐそこにインフレーション
下ろしたのはたしかにユーロだけ 60ユーロだけ(*)

(*)繰り返しX2回

ユーロは今日も売り やがてパリティになって
利上げのドルの前に 降り積もるだろう 降り積もるだろう


○このような事態になった時に、ふつうだったら「それでも私は弱者の側に立つ」というエコノミストが居るものです。ジョー・スティグリッツとか、ポール・クルーグマンとか。どっちもノーベル賞ですけどね。そういう人たちでさえ、今日のギリシャを弁護することを慎んでいる。せいぜいトマ・ピケティが、「ドイツだって戦時賠償を返してねーじゃん」というイケズを言っていたくらいですね。でも、きっちり返そうとしたドイツと、今のギリシャを同列にしちゃあいけません。カネを借りている側のマナーがここまで悪いと、味方する人が阿呆に見えてしまいますわね。

○これから先はおそらく一瀉千里であります。ギリシャ政府は現金不足になって、借用証書(政府紙幣)を乱発して、それが事実上のドラクマということになり、その後はたぶんGrexitまでは一直線。とりあえずいったんはユーロから切り離して、それから思い切り切り下げして、ユーロに戻すくらいしか事態回収の方法は思い浮かびません。でないとギリシャもユーロも救われない。

○もっともこんな風に暗くなってしまうのは、明るい日差しの南欧らしくないともいえる。ユーロに別れを告げるにしても、いっそ明るくふるまうのがいいのかもしれません。いつだって絶望は、愚か者の結論であります。どうせ歌うなら、こんな風に明るくやっちゃうのもよろしいかと存じます。さよなら、ではなく、さらば、と。


●ラバウル小唄  作詞 若杉雄三郎 作曲 島口駒夫


さらばEUよ、又来るまでは
しばしわかれの 涙がにじむ
恋し懐かし 欧州見れば
青い小旗に 十二星

為替のしごきで 眠れぬ夜は
物価上がるよ ドラクマ売りで
ドルがまたたく 市場を見れば
くわえ煙草も ほろにがい

赤い夕陽が 波間に沈む
果ては何処ぞ アクロポリスよ
今日も遥々 地中海
海運王国 オナシスよ

さすがギリシャと あの娘は言うた
燃ゆる思いを チプラス掲げ
ゆれる心は 古代のはるか
今日はプラトン、ソクラテス


○お後がよろしいようでございます。パロディは穏健に替え歌は控えめに。よろしくご協力をお願い申し上げます。
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