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2015年07月04日16:40

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火打山　H27.07.03

高妻山と戸隠山の縦走を終えて、笹ヶ峰に辿り着いた時には19時を少し回っていました。そして今晩の仮宿は笹ヶ峰グリーンハウスとすると、早速夕食の支度に取り掛かりました。私は手早く出来るスパゲッティーや丼物を重宝しています。スープ等でしっかりと水分も補給をして、明日は妙高山と火打山に日帰りで縦走する積りなので早目に寝袋に包まる事にしました。

夜中の2時に大音量のアナウンスで起こされる。その後も1時間置きに放送が自動で流されていました。若しかして私みたいな浮浪者対策なのだろうか？目が覚めてしまったので早目の朝食としました。今回は行程が結構長いのでがっつりと食べて置く事にします。そして支度を済ませて明星荘のある登山口までバイクで移動すると、5時には登り始めました。ここは木道が整備されているので歩き易いです。黒沢に掛かった小橋を渡った辺りから登りがきつくなり、驚いた事に植生がオオシラビソに変わる頃には結構な残雪が見られる様になりました。暫くして富士見平の分岐に出るとここで黒沢池ヒュッテを目指しますが、この残雪の量では先が思い遣られます。しかしその先は丸で尾瀬の様な高層湿原が開けていて、丁度高山植物の咲き誇る時期とあって心が和む思いをしました。程なくしてヒュッテに辿り着き、宿の親父に妙高山の状況を聞いて見ると、「ピッケルがないと絶対に登れないからね」と一蹴されてしまいました。昨日も滑落事故があったとの事。今回は大事を取って諦めた方が良さそうですね。

㊧　残雪のオオシラビソの森
㊨　黒沢池とミズバショウの群生

この頃から曇り空から晴れ間が見られる様になって来ました。ここからは茶臼山を巡って高谷池ヒュッテに向い、火打山を目指す事にします。この行程で漸く、妙高山が外輪山に囲まれた二重式火山である事に気付かされました。道理で登頂までに時間が掛かる訳ですね。ヒュッテに辿り着くとここでも宿の青年から情報を収集します。今年の6月の中頃に黒沢池から登った時には、ピッケル携帯でもかなりの緊張を強いられたとの事。燕温泉方面からのアプローチであるならば問題なく登れるでしょうとの事。うーん、明日も休みだけどどうしたものかな…。

㊧　黒沢池ヒュッテ
㊨　黒沢池と妙高山

思いを残しつつ火打山へ。ヒュッテから先は暫く残雪が続きますが、間もなく高層湿原が開けます。火打山から焼山に続くなだらかな山並を見通す事が出来て、しかも稜線上には既に雪は残っていないので全く問題はなさそうです。10:40に登頂。早くもガスが掛かって来たので眺望は今一でしたが、早目の昼食を摂りながらゆっくりと過ごす事にしました。

㊧　火打山
㊨　間もなく山頂

下山を始めたら後は早いです。高谷池ヒュッテから富士見平までは初めて通る道なので辺りに関心を払いますが、後は元来た道なので無心に歩を進めます。そうして14:40に下山。この時には明日は燕温泉から妙高山に登ろうと考えていたので、バイクで現地に向かうと早速、黄金の湯という露天風呂に浸かって疲れを癒しました。そして今日の仮宿を見付けて泊まる準備もして置きながら、明日の天気も勘案しつつ、思い直してその日の内に家に帰る事に決めたのでした。やっぱり大切な山をスタンプラリーの様な行為に貶めたくはない。そしてリベンジは秋の紅葉のシーズンに果たそうと誓いました。家に辿り着いた時には既に夜中の1時を回っていたのでかなり疲れましたよ。