mixiユーザー(id:20271072)

2015年06月26日03:02

445 view

今闘っている原告もこのひとりだ。

地裁での裁判長からの和解提案があり、昨日はその内容の説明や経過等々を打ち合わせした。
その際に、労災障害等級が予測より2級も上がったことについて
私が過去に使っていた「一目でわかる労災保険給付の実務 平成10年度改訂版 労働省労働基準局補償係監修」を持って行き
前回の和解期日で光生アルミ側から出された2級上がったわけを提示しろという話でこの事ではないかと話した。



■「心の病」労災認定、過去最多497人、うち99人が自殺図るなど深刻
(産経新聞 - 06月25日 18:09)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=133&from=diary&id=3485058


本当に拷問以外の何ものでもないような酷い事故だった。
800度程度に熱せられた溶けたアルミを流し込む600度程度に熱せられている型枠に左手を挟まれたのだ。
油圧式の型枠は非常停止ボタンを押しても直ぐには止まらず、しかも、事故当時正社員は近くにおらず非正規雇用の原告一人きりだった。

トータルで1年くらい働いていたとはいえ教育は不十分、マニュアルはなかった。
緊急を知らせるボタンはなく、原告自身が叫んで助けを呼んだ。
このような場合、どうすればいいのか、正社員を含めて緊急時の対応が分からないまま
油圧が抜け型枠が開くまで挟まったままだったのだ。

しかも、
町中に工場があるわけではなかったから救急車が来るまで30〜40分、工場の片隅で放置プレだった。
救急車に乗った後も病院まで30〜40分かかっている。

痛いのか暑いのか、とにかく辛かった苦しかった記憶である。



事故から既に2年以上を経過しているし
労災支給も治療が落ち着き一時金の手続きをする中で、労災年金の支給が決まった。
等級が上がったのである。
失った左手の障害だけでは済まなかったのだ。
たとえ金が出ても、左手は戻らないし精神的ダメージは簡単にはなくならない。

たとえ裁判で謝罪が聞けても
たとえ裁判で想像以上の金額を確保できても
ただそれだけなのだ。


労災の認定基準は国の制度にある障害補償とは解釈の仕方が違い、非常に厳しい基準だ。
その基準に該当するという事は相当酷い状況だと思って間違いない。
その数が年々増え、ニュースにまでなってるというのは
如何に日本企業がえげつなく資本を増やす為だけに労働者を使い捨てているかということだ。

社畜にならぬように
日々精進しよう。



3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年06月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930