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2015年06月17日22:22

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【第70期本因坊戦七番勝負第4局】

■山下九段が1勝3敗=囲碁・本因坊戦
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3471918

囲碁の第70期本因坊戦7番勝負第4局(長崎県西海市、16、17日)は、白番の山下敬吾九段が黒番の井山裕太四冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)に128手で中押し勝ちし、シリーズの成績を1勝3敗とした。
次の第5局は29日(月)、30日(火)に大阪府吹田市「ホテル阪急エキスポパーク」で行われる。

● 山下九段、1回目のカド番を凌ぐ ○
http://www.nihonkiin.or.jp/match_news/match_info/704.html

シリーズが終結するのか継続するのか、注目の本局は、黒番の井山本因坊が星と小目に対して白番の山下九段が2連星で始まった。
黒は右下を一間に締まり、白は右辺へ割り打ちし、黒は下側から詰めて白は二間に開いた。
このヒラキは、小ゲイマ掛かりを兼ねた手で黒はコスミツケから一間トビを打った。
白は、ノビとケイマで補強。
黒は、左上へケイマに掛かり、白は反対側へケイマに受け、黒は続けて左下へケイマに掛かり、白は一間に受けた。
黒は左下を滑ってから二間に開いた。
ここ迄は穏やかな布石で推移していたが、次に白は16の十二へケイマからの肩突きを打って黒が這った直後に右下へノゾキから17の十四へ厳しく打ち込み、一気に局面が緊迫化してしまった。
こうなると黒も引くに引けず、厳しく応酬!
難解な戦いへ突入していく。
封じ手の局面では右辺の石は双方共に眼を確保できておらず、潰れた方が敗勢となる神経質な局面で、黒は左下の配石を活かした打ち方になりそうな展開である。
そして、右下で遂にコウが発生してしまい、局面が大きく動く気配が濃厚となり、白はコウを勝ち切って凌いだ。
黒は、右辺の大石が傷んでしまって苦戦模様となり、左上でコウを仕掛けて早急に立て直しを目指す。
コウは、またも白の勝ちとなって、左上が白の確定地となった。
黒は、代償として中央の弱石を脱出させていくが状況は苦しく、8の十へ打って、中央の白石との攻め合いに最後の勝負を賭ける作戦に出た。
しかし、白は冷静に手堅く纏め、5の十の切りが厳しい一手となり、黒は崩壊状態で全てを凌ぎ切る事が事実上不可能となった。
この為、左辺か若しくは中央から上辺にかけて大きな白地が約束された事になり、形勢が完全に決まってしまった。

これで、山下九段は初勝利。
内容的にも快勝譜と言っていい。
やはり、追い込まれている為か気迫を感じさせる一局だった。

未だ優勢に変わりはないものの、一方の井山本因坊は、完敗で内容も良くなかった。
棋聖戦と同じ轍を踏まぬよう、気を引き締めて次局以降を臨みたい。

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