今日は、映画「ジェームスブラウン」を観た。
ジェームスブラウンについては、名前を聞いたことがあるくらいだった。
いろんなアーティストに影響を与えた人だということくらいの認識しか持っていなかった。
この映画を見て、ベトナム戦争に慰問に行った話が出てきたり、キング牧師が暗殺されたことが出てきて、そういう時代背景から カリスマと言えるアーティストが 登場したのだと分かった。
ジェームスブラウンの極貧の子供時代の描写は、過酷な感じがした。
父親が母親や子供に暴力をふるったり、ギャンブルにはまっていて、家にお金を入れないという最低な男。
母親が とうとう家を出て行ってしまって、父と子の二人暮らしの様子。
ゴスペルに夢中になるジェームス。
父親が軍隊に入ってしまって、親戚の人に預けられ、子供でも 自分で稼がなければならなかったこと。
それでも、自分は 「将来 お金持ちになる」と信じていた。
スーツ泥棒で刑務所に入れられて、どん底の生活の中で、出会った人。
音楽で 成功していく中での仲間との別れ。
女性との出会い。
別れた母親が 成功した自分を訪ねてきた場面。
「自分は 誰も必要としていない」という言葉。
誰も信じていないのかもしれない。
親友とも別れ、一人で 歌い続けていく。
最愛の人との死別。
それでも、70歳を過ぎても 歌い続けた。
人種差別の生々しい場面。
「黒人は見世物だ」と、自分でも言っていたジェームスブラウン。
キング牧師が暗殺された次の日のステージをキャンセルするように言われても、自分の意見をはっきり言って、ちゃんと観客にも向き合い、「黒人としての誇りを持て」と、言い放った。
一人のアーティストの影響の大きさ。
熱狂する人々。
ステージの迫力。
ジェームスブラウンについて、全く知らなかったが、こういう人だったんだなあ。と、思った。
2006年まで生きていた人だったとは。
こんな映画ができるというのは、よほど尊敬されたアーティストだったのだなあ。と、思った。
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