東京の定席寄席、それぞれ番組構成が微妙に性格が違うのですが、上野の鈴本演芸場と池袋演芸場は実は新宿末廣亭や浅草演芸ホールとちがってやや出演者が少ないのです。
そうしますと自然と一人当たりの持ち時間が長くなりましてたっぷり噺を聴きたいご通家さんは結構鈴本や池袋が好きなようです。
この日の仲入り後もそんなたっぷり聴かせる(?)噺で存分に楽しみました。
10日の水曜は仕事帰り時間があったので、番組を見ていたら良さそうだったのでぶらりと池袋演芸場に入りました。
なんの告知もしてませんが、池袋演芸場中入り後だと定価2500円のところ2000円に値引くんですな。
六月上席夜の部 @ 池袋演芸場
この日の上席は五街道雲助師匠のところの馬石、龍玉さんとじっくり聴かせてくれる二人にスワンというスパイスが入った中入り後でした。
龍玉さんは「一眼国」
口調は師匠の雲助師匠に似ていますし、じっくり聴かせつつもおかしみをうまく出しています。
トリの兄弟子である馬石さんは「お富與三郎」のなかの「稲荷堀」。
歌舞伎の「切られ与三」でもおなじみであるが、歌舞伎で舞台にかかるのは「木更津」と「源氏店」の場で一番見栄えが良いからなんでしょう。
実はこの話はその後も延々と続くのですが、調べると結構陰惨なストーリーとなる模様。
「稲荷堀」はその陰惨話のとっかかりの部分。
それでも馬石さん、ぐいぐいと引き込んでいきます。
その辺は芝居噺の得意な雲助師匠ゆずりなんでしょうな。
もっとも終盤、お富と與三郎がひとを殺しかなり緊張感がただよう場で菰ののなかから人の手が出て・・・といったところで「今宵はこの辺で・・・」と〆てしまういけずなところもやや師匠ゆずりかもしれない
ちなみにスワンのネタは「千葉棒鱈」
「ナースコール」にでてきたぶっとんだ看護師みどりちゃんがホストクラブでおばさまと埼玉vs千葉の抗争を繰り返すというスワンらしい力技たっぷりの爆笑ネタでしたわ
ー一眼国 蜃気楼 龍玉
ー千葉棒鱈 三遊亭 白鳥
ー太神楽 翁 家 社中
ーお富與三郎・稲荷堀 隅田川 馬石
それにつけても馬石ファンって結構多いですよね、妙齢の方に
![あせあせ(飛び散る汗)](https://img.mixi.net/img/emoji/78.gif)
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