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2015年06月04日22:47

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【第70期本因坊戦七番勝負第3局】

■井山四冠が3連勝=囲碁本因坊戦
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3450676

囲碁の第70期本因坊戦7番勝負第3局(札幌市、3、4日)は、白番の井山裕太四冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)が黒番の山下敬吾九段に142手で中押し勝ちし、3連勝。
次の第4局は6月16日(火)、17日(水)に長崎県西海市「オリーブベイホテル」で打たれる。

● 山下九段、カド番へ ○
http://www.nihonkiin.or.jp/match_news/match_info/703.html

シリーズの行方を左右する前半のヤマ場となった本局は黒番の山下九段が星と小目に対して白番の井山本因坊が小目と小目で始まった。
黒は左下へ一間に掛かり、白はツケ引き定石を選択し黒は、また繋ぎを保留して右下へケイマに掛かった。
白は手抜きで右上へ大ゲイマに掛かったところで、黒は左下を繋ぐ。
白は手抜いて右上へ三々にツケた。
黒は、下辺へヒラキを打たず、左下の白石へモタレる様なナダレ系に近い様な打ち方で厚みを築く。
右上は、白が二手続けて打った為、ここは白の厚みが形成される。
黒は右下へ両掛かりしたが、左下の配石を活かした打ち方と言える。
白は堅実なコスミで対応し、隅へ打っての捕獲防止策で凌ぎ形となった。
黒の下辺周辺の模様が拡大していく。
白が17の九へ打ち込んだので、この周辺が難解な情勢となって来た。
白は右上の実利が目減りしたものの、分断に成功して右下の黒石への攻めの態勢を築いた。
白は左上へ二間高掛かりと穏やかに打って上辺の模様拡大を目指す。
お互いの模様拡大の争点となった中央での競り合いが始まり勝負所へ差し掛かった。
黒は右下の弱石を補強しながらヨセて行くが、白が12の十三へ打った覗きを受けなかったので分断されてしまった。
黒は、右辺で生きたものの四子を捕獲されてしまった。
持ち込みが少ないものの形成された形は、白地が大きく纏まってしまい、黒は、しくじってしまった様である。
黒は小さいながらも先手の所からヨセて挽回を目指して行った。
しかし、左下のヨセで動き出した白石が黒地を侵食して行き、大きな成果を上げる事が難しくなり、コミを出す事が困難な状況に黒は遂に戦意を喪失してしまった。

これで、井山本因坊は3連勝としてシリーズを優勢から勝勢へ拡大して防衛へ大きく前進した。
一方の山下九段は、追い込まれてしまった。
このシリーズが開幕して間も無く、井山戦の番碁が十四番勝負から十九番勝負へ拡大させる事に成功した。
次の碁聖戦への悪影響防止という観点からもストレート負けだけは、絶対に阻止しなければならない。
山下九段、態勢を立て直す事が出来るかどうか!

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