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2015年05月28日17:43

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【美術】「鳥獣戯画 −京都・高山寺の至宝−」展(後期)

皆様、お今晩は。6月7日迄東京国立博物館平成館にて開催されている一大イヴェント「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」の後期に行って参りました。平日朝なのに140分観るのに時間が掛かった「鳥獣人物戯画」甲巻の話題は抜きにして語りたいと思います。


誰もが一度は目にしたことのある、日本で最も有名な絵巻、国宝・鳥獣戯画。国宝の甲・乙・丙・丁4巻とともに、この4巻から分かれ、国内外に所蔵される断簡5幅も集結。現存する全ての鳥獣戯画をご覧頂けます。また、高山寺ゆかりの至宝とともに、明恵上人の信仰と深く関わる美術作品を、かつてない規模で展観します。


何度も申しますが自分的には「甲巻」を観る目的は「観たぞ」と言う実績を残すためのものでありまして、並ばなければ「良い展示」なんですけどねぇ…。
甲巻だけが一人歩きして「乙・丙・丁」巻が「ついでに観るだけ」では余りにも勿体無いと自分的には強く思うんですよ。十分過ぎる位に凄い作品でして、これまた繰り返しになりますが「誤魔化しが一切利かない」と言う白拍子に描かれているものですから「摸本」もかなりの実力なんですけれどもやはりオリジナルの持つ凄みには負けてしまうと言う哀しい現実があるのであります。

今回驚いたのは乙巻の「虎」の描写が江戸時代の虎の絵よりも実物に近いと感じたのと丙巻・丁巻のダイナミックな動きの表現に「古典の凄み」を改めて感じた次第であります。

個人的には甲巻に関しては160分待って迄観る必要性は感じておりませんが、「乙・丙・丁」巻ともう一つの国宝である『華厳宗祖祖師絵巻』や可愛い仔犬や神鹿等は並んでも観る価値はあると申し上げる次第です。

甲巻はどうしても観たい方だけご覧下さい。



http://www.chojugiga2015.jp/


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