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2015年05月24日22:40

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老化は機能劣化ではなくて

生命は最初は単細胞で分裂するタイプだったから、その子孫が生き延びている限り、不死であったと言える。
それがタマゴっつうか、子供を作るようになったのは遺伝子のシャッフルをより積極的に行うためで、それが性の獲得につながる。それと同時に「死」と言う能力を獲得したワケだ。

死は性とセットになった能力で、その個体が子孫を残す年齢を過ぎたら速やかに消してしまうコトで、若い生命の発育を阻害しない。あるいは劣化した子孫の残る可能性を減らす。基本的にはそういう機能だ。

だから、死を獲得した生物は機能が劣化することによって「死んでしまう」のでは無くて、積極的に「死を招く」能力をもっているはずだ。
そういう観点からすれば、死を…若いうちの事故や病気の治療はともかく老化の遅延などは生命に対する否定かもしれない。

社会性を持つ生物は…例えばハチなどは、あらかじめ生殖能力の無い働き手を作り出すことができる。それが生命進化としての到達点であれば…哺乳類などに比べると世代交代の早い昆虫はより進化のプロセスが進んでいると考えられる。…哺乳類もやがてその特質を獲得する可能性がある。

人類は無論、まだその状態には達していないが、生殖可能な時期を過ぎても若干生きながらえて労働することによって社会の維持を通じて子孫の保護を続けることができる。根本的ではないが用法的な対応…適応と言える。
しかし、それは生殖を開始できる年齢から10年程度までの話で30を過ぎて生きるのが常態化したのは人類発生から300万年の内、ここ最近5千年の有史以降の話であって、生物としての人間の姿とは言えない。

つまりは生物進化の方向性として、人間はそこまで長寿であるべきかと言う疑念がある。
生物はなぜ生きるのか。ここに生物だからと言う答えを持ってくるのはなんだが、ちょっと言い換えて滅びないため。始められた物語が終わらない為。結局、人を含む生命は、滅びないために生きていると言えると思うのだ。生命史なんて宇宙の歴史の中では一瞬のできごとだ。ここで生命が滅びたら痕跡も残らないだろう。まあ、痕跡を探す奴も居ないんだが。w
それが嫌で、生命を紡ぐのであろう。

滅びないためには、陸へ川へ森の奥へ生活エリアを広げ、酷暑の砂漠へ寒冷地へ。あらゆる環境に適応し、あらゆるものを食べ、何より数をできるだけ増やすことが肝要だ。
「産めよ増やせよ、地に満ちよ」である。まあ、この言葉には大地に限りがあると言う点は考慮されてないように思うが…

しかし、現在人口は増えているが、都市生活をする人間が増え、また食糧にしている穀物などの種類は減っている。あらゆる生活環境で多様な生活をおくってこその、滅びの予防としての人の数だ。多様性が無ければ意味がないどころか、そのこと自体が滅びの可能性をむしろ増やしてしまう。

この記事みたいな研究はまあ、その道の専門家がやってるコトだからまあいいんだけど、そんな些末なことに目を向けないで、もっと大きな人類はこれから、どういう方向へ行くのがいいのかとか考えといた方がいいように思う。


「細胞の初期化」で若返りの可能性 筑波大学、ヒトの老化の仕組みの新仮説を発表
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=3431806
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