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2015年05月07日23:08

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リード線「Zeus ver.2」を聴く

へこさんからお借りしているMoon Audio工房のリード線。

以前聴いた「CHARIS」はあと2本を聴く意欲を削ぐ出来で、その後放置していた。

と言っても3日後にはへこさんが拙宅に見える。
まったく聴いていないのも失礼極まりない、ということで3本中、トップグレードにあたる「Zeus ver.2」を聴く。

銀線使用ということで、高域に強いキャラクターが乗るのを危惧していたが、かなり抑えられている。切れ味というよりは繊細感主体の音作り。

低域はかなり量感が出る。締りが効いた筋肉質なものではないが、緩やかに上昇するハイエンドとの量的バランスは取れている。
中域はややオフ気味な印象を受ける。その分明快さは控えめ。

総じて製作者がリファレンスとする、1980年代の空芯MCを彷彿とさせるやや軟調なキャラクターが支配的で、耳当たりがいい。
全体としてやや緩めで穏やか、僅かな高域のアクセントで引き締める、というタイプ。
一定主張のある音であって、こういう音が好きという向きもあると思う。
また、このキャラクターとマッチするカートリッジもあるだろう。

ただ、今回も使用しているSKALAの能力を色付けなく、ダイナミック・ハイスピードに引き出すというタイプではない。
ベール一枚越しに聴いているようなもどかしさを感じる。
製作者もLYRAなんぞ、想定していないであろう。

個性を把握して使う分にはよいのではないか、と思った。

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