〜〜〜菓子騒動〜〜〜

〜〜〜菓子騒動〜〜〜



黄龍と玄武の他愛ない和菓子争奪戦が、後に日本を揺るがす大事件に繋がっていくお話。





「馬鹿野郎！菓子といえば団子に決まってんだろうが！」
「アホかお前は！求肥の旨さも知らねぇのか！」


そんなあほらしくなる様な口喧嘩に・・・

「私も団子が好きだ、道長」
「いえ、求肥は譲れません、御上（一条天皇のこと）」

時代の重鎮が参加したのが悪かった！！！

和菓子嗜好により分断される日本勢力。これが後の源氏と平家である（違います）


源氏､平家衰退後も騒動はひそかに600年にも続いていった。



平安から600年後といえば戦国の世。
その頃から海外からキリスト教と一緒に南蛮の文化も入ってきたから『コンペイトウ』派や『カステラ』派なんていう派閥も出来た。

そして菓子の随一を巡る世は更に乱れ、我が菓子が一番と思う者共は天下統一を目指した（違うと思う）



さて、統一を果たした豊臣は、一体何菓子派だったんだろう？
そして徳川に掠め取られ400年太平の世がやってきた！！時代はそうやって流れたんだね！！（菓子は絶対関係ない）


ちなみにマスメディアを押さえた現在の二人は『ど○ちの料理でshow！』で決着をつける予定らしいです（終わったぞ）


終わったことを知らず着々に準備を進めちゃう姿を想像したら笑いがとまらない←ちょ



とりあえず試食係はシューちゃんでっ!!


さぁ、世界の命運は一人の少女（の試食）の手に！！
果たして勝敗は！？そして世界はどうなる！！？？

「ぶっちゃけどっちでも良いよねっ！！｣



あぁ…無垢な彼女は正直に本当のことを口にした…（笑）



「「よ、よくないっ！！」」



禁忌の台詞に必死に返す二人。どっちが子供かわからなくなってきた。





そして日の国で終結を迎えた大波乱の後も、『五方庵』の片隅で二人の小さく壮大な争いは続いているという。


「馬鹿野郎！菓子といえばチョロ（チョコレート）に決まってんだろうが！」
「アホかお前は！バームクーヘンの旨さも知らねぇのか！」



・・・どうやら時代と共に好みも変わったらしい。


了



2009年くらいまで更新してたらしい旧サイトの編集ページが開けた記念に１作抜粋。
昔の月詠の文章てこれくらいシンプルだったんだぜ、驚きだよ（自分が）