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2015年04月30日22:33

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4月は君の嘘完走

・・・・見終わりました。

言葉で表現するにはあまりに陳腐すぎて、切なく、うれしく、悲しく、楽しく、つらく、面白く、そして前向きな作品でしたね。

作品に音楽とともに引きこまれてその鑑賞者になると、知っている結末をどうしても覆すことはできない、それは鑑賞者で、その状況には決して介入し物語の流れを変えることができないからです。

中盤から終盤はもう、作中の檻に閉じ込められてしまいただ最期の時まで見るだけだと思っていました。
苦悩し絶望と挫折を繰り返す主人公に心で叱咤激励する、「がんばれ、超がんばれ、潰れるな」と後押ししたいそんな中盤〜後半。

最終話はきちっと一歩踏み出したように感じました。

演奏を頑張れば彼女の命が助かるわけでもない。
そんなことわかってる、でも弾くんだよな・・・・弾くしかないんだよな。
でも、まるで、演奏で全てを表現すれば、彼女が助かるかもしれないと思いこませてしまう錯覚の表現が凄い上手い。

ピアノに・・・完璧に引き込まれている自分がいたのだが・・・これが音の魔力か。


音楽と恋愛を主軸にした青春というにはこの作品は表現力が足りなさすぎる気がする。

各キャラクターの恋愛、友情、絆含めたすべてがきっと音に反映されているのでしょうか。

距離が縮まり、傷つき、離れ、寄り添い、嫉妬し、落胆し、希望を見出し。
その時感じた感情の波や、繊細な糸が絡み合って作品になっていくような、そんな印象を受けました。


私はこの作品には男性陣キャラの心境にリンクするところがあり、逆に女性陣キャラの心境がちょっと見えにくい印象でした。
ということで男性キャラ達がずいぶん好きなんです・・珍しく。


最終回については「私の苦手な展開」を見せつけたくせに、なんだか胸のつかえがとれたような納得がいく完走感・・・。
本当に何故って感じです。
しかしなぜ、この好きじゃない展開で満足している自分がいるのかわからないことにもやもやです(笑)
感動で涙も出ましたが、そんなのよりも、上手いなこれってほんとそんな感じ、もうあらゆる繊細な描写に対して全てがね。
全22話のかをりのたわいもない会話10数個をつなぎ合わせると告白になってるとか・・・最後でもうなにそれ・・・もう!みたいな。

なんか嫌いなピーマン美味しく調理されて「してやられた感じ」ですかね。

これって悔しいって感じなのかな、しかし私はこの名作に対してなぜ嫉妬しているんだろうか。
とにもかくにも良い作品でした、自分では受動的に鑑賞して気づかされるだけ、これをゼロからは空想もできない。純粋なあこがれ的な感じと恥ずかしながらの嫉妬。

1は100にする方法は想像できるが0から1の方法を見出すのはそれはもう別の次元の発想力なんでしょうね。

良いもの見ました。
この感想になれて良かったです。

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