人間は考える葦である、思考が有れば当然に生きる上で悩みは確実に発生します、それを解消するのが宗教ですが、悪用されれば大衆コントロールに昔では他国侵略、現在ではテロリズムですね。
ですが生きるとはその土地に根付いても有りますので、結果として発生地域環境に添った内容に成りますが、大まかに世界三大主教で比較すると解りやすいかと。
都市管理型のキリストとイスラムに対して、環境順応型の仏教ですが、前者の一神教に対して後者は多神教と異なりますので環境順応宗教国で一神教が普及しないのも当然と言えば当然かと。
で今回の1作は
「ぶつせん」 三宅乱丈:著書 講談社発行 1〜6巻 太田出版 上・中・下巻
貧乏寺の財政対策の為に仏教専門学校を発足、なのでタイトルがぶっせん、しかし何故に貧乏寺とは住職が生臭爺だからなのです。
住職に翻弄させるロッテンマーヤ性の副住職、集まった学生も難あり、そして近隣の経営盤石な寺院からの影響。
そう仏教を背景にしながら宗教観が希薄気な作品ですが、仏教だから可能な仕上がりに至ったかと。
で文中で近隣住職の営業基本「ま(まず笑顔)み(身近な話題で)む(結び付け)め(目頭熱く)も(目標達成)」にたいして、住職が「あいうえお」基本で取り込んでしまうのがお気に入りです。
因みに連載は講談社でしたが、出版権が太田出版に移行したので2社発行、後出版では描き下ろしのオマケ付きとの事です。
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