そもそもJAXAが馬鹿だということはわかっている前提で書いてます。
日本語は、正しく表現することが難しい言語である事も前提条件でしょう。
しかし、毎日新聞が記事を書いたら、一応これで正しいか? ということはJAXAに聞かないのかな?
私が問題視したいのは、記事の最初のセンテンス。
地球の重力を利用して軌道を変える「地球スイングバイ」 (26文字)
地球スイングバイ という用語と その前の説明は 同格 なんだが、
そもそもスイングバイの目的は運動エネルギーを得ることであって、軌道を変えるのではない。
その主目的の方を全然書かないで良いのかね?
一応、地球の運動エネルギーと、はやぶさ2の運動エネルギーは保存されているという条件だとして(厳密にはそうなっていないが、おそらくそこは無視して計算できるのだろう)
はやぶさ2 は 地球から運動エネルギーをもらう。
その分だけ地球は運動エネルギー失っちゃうわけだが、質量が20桁ぐらい違うものがエネルギーのやり取りをしても、大きい方はその影響を無視して良い。みたいな感じだろうか。
だから、添削するなら
地球の運動エネルギーを奪って加速する「地球スイングバイ」 (28文字)
2文字オーバーになるので
地球のエネルギーを奪って加速する「地球スイングバイ」 (26文字)
こんなところか?
字数制限があると、やはり若干無理筋な感じになる。
大体、読者が「地球のエネルギー」ってなに? となるよね。
でも、「軌道を変える」 とか、書いてあれば、だったら最初から目的の軌道に乗るようにロケットで打ち上げられないの? という疑問を持たなければならない。(読者が)
毎日新聞に電話して、いじめてあげても良いのだが、
毎日新聞をいじめてみても仕方がないし、
JAXAは馬鹿だから、どうせ言ってもわからないし。(現場でコントロールしたり、設計や計算をしている連中は当然わかってやっているのだが、この場合は「広報」がね)
まあ、この日記呼んで、「へーそうなんだ」 と納得してくれる人が、2・3人でもいれば良いところか。きっとおんなじようなツッコミを入れている人は日本中にたくさんいるだろうしね。
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http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3392443
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の重力を利用して軌道を変える「地球スイングバイ」を今年12月3日に実施すると発表した。スイングバイによって加速して目的の小惑星1999JU3の軌道に近い軌道に移り、2018年夏の小惑星到着を目指す。
はやぶさ2は、昨年12月3日の打ち上げ以降、地球軌道に近い軌道を飛行している。JAXAによると、今年3月に「イオンエンジン」4台中2台を409時間運転させて軌道を調整した。6月上旬にも約200時間連続運転した後、10月からは姿勢制御用のエンジンを使って、最終的に1万キロ以下まで地球に接近させるという。
今月総責任者に就任した津田雄一JAXA准教授は「第1ハードルは問題なく通過できたが、まだ始まったばかり。これからさらに気を引き締めて運用していく」と話した。【大場あい】
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