ペルソナ３

第三部見てきました。

あれ・・・全部で３部完結の予定じゃ・・・・・。


忠実に原作を再現するだけなのですがこの安心感は良いです。
着地点がわかるものを観たい時に「そうそうこれこれ」っていう感動の再確認というかそういうやつでしょうかね。

ペルソナ３の中盤〜終盤に差し掛かる陰鬱かつ退廃的な雰囲気と、そこに芽吹く絆の演出がすごく好きで、こんかいもがっつり魅せてくれました。

キャラが多いだけに詰め込みすぎな点は弱点で、良いシーンをもう少しねっとり見たいのですが尺の関係でさくっと終わらせてしまうところがちょっともったいない程度か。
要点を抑えて演出と音楽で誤魔化してる感もありますが、こればっかりはもとが相当長いストーリーだけに仕方がないかなと。

人と人の絆の引き合いが少しずつ強くなっていくっていうのは良いものです、当初ビジネスライクだった仲間も、また一歩近づき、己の問題（課題）を乗り越えていく感じ。

順平は後半は本当に追い上げてくるな、ＦＥＳの時の最後なんかは人間力が半端ないからな。
順平＜＞チドリ
の絡み、映像で見るとぐっとくるな。
一応ここで順平の見せ場はひと段落というところでしょうか。
にぎやかしから男になり最後は調整力のある人間にまで成長するからな。
良いキャラです。

ゆかりもヒロイン争奪戦からはじかれた後の方が打点高くて好きです。
私はこのキャラの前半戦の妙なビッチ感が苦手でして、ほめ言葉と苦言の両方の意味で、現実に居るずるい女をうまく表現してる気がするんですね。
ただ、アイギス登場後は異性と自分という関係からはじき出され、いざ自分の内在する問題にスポットを当てると個人が持つ信念、願望のエネルギーがとてつもないなと。
義理とか人情、義務などではなく「自分の感情」に素直であるのは変わらないが、感情に嘘をつかず、それでもポリシーというか自分のけじめをもって動くのは良い。
美鶴さんすらはったおすからね。

真田先輩は強さという課題を永遠に追い続けているだけでなく、力について研鑽し学んだことを相手と共有するようになるのが終盤戦の魅力で基本は強さと自分というひどく内向的なベクトルに感じていた前半も、親友の死を迎え、「心の強さ」の命題を受け、また別の境遇で苦悩する仲間たちにも「強さ」という命題で問いかけてくる。
各々が一つの道を進むのだが、進み方を情報共有するようになったのはやっぱり成長だと思う。

美鶴先輩は武治の死でようやっと自分という外面のキャパがオーバーした感じに。
自分を差し置いて相手を守りキャパオーバーになるのは本当に親子だなと。
実は序盤の人間的なポテンシャルは高いのだが終盤の終盤まで自分の命題を見いだせずにいるキャラだと思っている。
というより「やるべきこと」という他人にかまけすぎて自分の事がおろそかになっているキャラにみえるのでようやっと、自分に向き合う機会を得た感じか。
準リーダーとしてそつなく立ち回るなかいざ自分の事になると何と不器用な事か。
終盤で各々が自分の課題に気がつき乗り越えている中、ようやっと自分の課題に向き合った感ｚじに。
あと高校生らしからぬゴージャス乳、さすが「女帝」のペルソナですね、格が違う。

風花は実は序盤が最大風速であったように感じる、消極的なやさしさには磨きがかかってきているので一番に「課題」の答えにたどり着いた分、良いクッション役をしているように思える。
とか書いてて風花そういえば女教皇だったね・・・・。
そりゃあ落ち着いた雰囲気になるわけだ。
友人とのイベントも終わり、あとはサポートに尽力するのみという感じでしょうか。

天田君は中盤にさくっとでて中盤でさくっと成長を終えるように思える。
復讐から始まり、贖罪に終わる。
後ろ向きな贖罪ではなく前向きに贖罪という感じか。
遺志を継ぐという点では真田と同じ境遇ではあるけど、天田君の方が賢しいので「意志を受け自分がやるべきこと」を重視するようになった天田君は「分析調停し、自分ができる役割をこなすことが正義」という雰囲気にも見える。
復讐の時は最後の一本槍は絶対に折れない信念はありました、課題後もその槍は贖罪として折れないのは当然ではあるが、それを貫くアプローチにはかなり柔軟になって言ってるなぁと。

アイギスは、自動人形から人間としての感性という切込みでヒロイン枠総取り予定ではあるが、やはり自分のプログラムにない矛盾した感情との葛藤と処理が見ていて面白い。
人に近づけば近づくほど、最適解では説明できない問題に直面する。
未だ不思議子の印象が抜けない彼女だが、物語の終盤２か月のロールパートで全部持っていくから侮れないよな。

コロマル
可愛いです、犬の心情や成長はよくわかりません。

次回も楽しみです、美鶴と武治、美鶴とゆかり、順平とチドリの掛け合いがすごく良かったなぁ。
真田先輩はシリアスギャグ含めて打点高め。

いやぁ次回も楽しみ。